第684歩 足のケアセンターに幽霊が来ない理由とは!?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

日本の幽霊なぜ足がない!?
足のケアセンターには幽霊が来ません。なぜなら「幽霊といえば足がないから・・・」。日本人なら誰もが持つこのイメージ、足のない幽霊・・・実は意外と歴史が浅いことをご存じでしょうか?

きっかけは一人の絵師だった
足のない幽霊像を世に広めたのは、江戸時代の画家・円山応挙だといわれています。
応挙が描いた幽霊画に登場するのは、白い着物をまとった女性。その特徴は足元にあります。地面に接するはずの部分が霧のようにぼかされ、まるで空中に漂っているかのような表現がとられていました。この一枚の絵が与えたインパクトはすさまじく、以来「幽霊には足がない」という認識が日本全体に定着していきます。
ただし、それ以前の怪談絵巻や説話には、普通に足のある幽霊も多数登場しています。「足のない幽霊」は日本の伝統そのものではなく、江戸時代に生まれた応挙の表現だったのです。
なぜ「足を消す」と怖いのか
では、なぜ足をなくすと幽霊らしさが増すのでしょうか。主な理由を整理してみます。
① うらめしや~その1「この世のものではない」を視覚化している・・・ 足があると、人は地面に立っているように見えます。それを消すことで、重力にも物理法則にも縛られない存在となるわけです。「浮いている」という視覚的な違和感が、霊的な異質さを表現するのです・・・。
② うらめしや~その2「不完全さが生み出す恐怖」・・・ 顔や表情は人間そのもの、なのに下半身が曖昧に消えていく。なぜ曖昧!?この曖昧さが不気味さを増しているのです!完全に人間でも完全に異形でもない、その中間にある存在に、江戸の人々は本能的な恐れを覚えたのでしょうか。
③うらめしや~その3「 歌舞伎の舞台演出との相互作用」・・・ 江戸時代の歌舞伎では、幽霊役が暗い舞台をなめらかに滑るように移動していたとのこと。観客の目には「足を使わずに動く存在」として映り、絵画のイメージと融合しながら「足のない幽霊」像をさらに強固なものにしていったと考えられています。
海外の幽霊は?
面白いのは、欧米の幽霊には足がある場合がほとんどだという点です。
西洋では「死者の姿がそのまま現れる」という考え方が根強く、生前の姿をほぼそのままに描くことが多いです。一方、日本では幽霊は「この世とあの世の境界を漂う存在」として捉えられてきました。完全にどちらにも属さないからこそ、体も完全ではない。足がないという表現は、その世界観を体現しているといえます。
足のない幽霊がここまで文化に定着しているのは、世界的に見ても日本だけといわれており、まさに日本独自の怪談美学といえるでしょう。「足がない」というシンプルな表現の中に、日本人の死生観や美意識が凝縮されている・・・幽霊の画をご覧になる際は(ある?)観る目が少し変わりそうですね。
【著者プロフィール】 千葉県船橋市の足のケアセンター船橋代表・柔道整復師 認知症介助士。足の根本改善を専門とし、施術累計3万人以上の実績を持つ。患者様に足の仕組みを知っていただくこと、そして動作改善により、手術なし・テーピングなしでの改善を実現。足から健康寿命を延ばす「100歳まで歩ける日本」の実現を使命として、足育の普及にも取り組んでいる。
