第767歩目 立っているとき、足の親指は地面に着いてる?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

立っているとき、足の親指は地面に着いてる?
最初に結論を言ってしまいますt、足の親指に圧力がかかっていないと体幹バランスが悪くなります。ただし、ここで注意したいのが、単純に「親指に体重を乗せればいい」というわけではないということ。むしろ、立ち方によっては、親指に体重をかけようとすることで、足趾が浮きやすくなることもあります。
今日は、ちょっと不思議な「足の仕組み」のお話です!

親指に体重を乗せようとして、内側に体重をかけてしまうと・・・
「親指が浮いているなら、親指側に体重をかければいい?」立っているときに、足の内側へグッと体重をかけてみてください。すると、足の骨格が動き、土踏まずが低くなり、足全体が広がるような状態になります。
足は「内側に乗れば、指が接地する」ではなく、足趾は床から離れやすくなり、いわゆる「浮き指」になりやすいです。
つまり、
「足の内側に体重を載せる」=「足の親指がしっかり床につく」とは限らないのです。むしろ大切なのは、足の内側だけに体重を集めるのではなく、足全体でバランスよく地面を捉えることです。
少しだけ足の外側に荷重を載せると?
先ほどとは逆に、立った状態で身体をほんの少しだけ外側へ移動させてみてください。「あれ?土踏まずが少し持ち上がった?」そんな変化を感じる方もいるかもしれません。
足は、外側からの荷重によって骨格が連動して動くことで、土踏まずが持ち上がる方向へ働くことがあります。同時に土踏まずが適切に引き上がると、足趾も床に接地しやすくなります。
外側から適切に荷重する
→ 足の骨格が整いやすくなる
→ 土踏まずが引き上がる
→ 足趾が接地しやすくなる(親指も!)
体幹バランスが悪い方は、親指浮いてるかも
私は足の趾が浮いているのよ~、と自覚がある方はまずいらっしゃらないと思います。ただ、そのような方は何から症状が出やすいです。例えば膝・足首が痛い、最近ふらつく、肩が凝る・・・などなど。
そんな方は親指がしっかり接地した圧力がかかるよう、トレーニングすると良いと思います。
親指が浮いていると、前に体重を移しにくくなる!?
ここで、ちょっと面白い研究をご紹介します。
2025年に発表された研究で、「片方の足の親指が床から浮いていると、立った状態で前方へ身体を動かせる範囲が狭くなる」ことが報告されています。
研究に参加したのは、
- 20歳前後の健康な若者17人
- 71歳前後の地域在住の高齢者17人
合わせて34人です。
すると、親指を浮かせた状態では、前方や斜め前方へ身体を移動できる範囲が小さくなり、左右差が生じました。
つまり、
親指が床についている→歩行時に前方へ身体を移動しやすい
一方で、
親指が浮いている→前方へ身体を移動できる範囲が狭くなる
という結果です。
もちろん、この研究だけで「親指が浮いているから膝が痛くなる」「肩が凝る」といったことまで証明されたわけではありません。しかし、足の親指が床についていることが、立っているときの身体の安定性に関係していることを示す、興味深い研究だと思います。
「浮き指なんて、見た目の問題でしょ?」と思っていた方。一度、裸足になって確認してみてください。あなたの足の親指、ちゃんと地面についていますか?
参考資料
Noncontact of the unilateral hallux with the ground reduces forward limits of stability while standing
Hidehito Tomita, et al.
Journal of Physical Therapy Science. 2025;37(1):21-27.
DOI: 10.1589/jpts.37.21
あなたの足は大丈夫ですか?

