第754歩目 立ち仕事で「片足立ち」を繰り返していると・・・【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

立ち仕事で「片足立ち」を繰り返していると・・・かかとが悲鳴を上げる!?

「仕事中、気がつくといつも片足に体重をかけている」「休めの姿勢が多いんよ」そんな立ち方をしていませんか?実は、こうした長時間の偏った荷重は、足が泣いているかも!!

特に今回注目したいのが、かかとの下にある「脂肪体(fat pad)」のお話です。

立ち仕事で「片足立ち」を繰り返していると・・・

かかとの下には「天然のクッション」があります

皆さんは、かかとの骨が地面に直接当たっていると思っていませんか?実際には、かかとの骨(踵骨)の下には、脂肪組織と線維性の組織からなる「ヒールパッド」と呼ばれる構造があります。ない!?確かに、年齢を重ねると足の脂肪ソシキは確かに減弱してきます・・・。

この脂肪体は、歩いたり走ったりしたときに、地面から受ける衝撃を吸収したり、足裏にかかる力を分散したりする重要な役割を持っています。

つまり、かかとの脂肪体=足裏に備わった天然のクッションということです!!しかも、このクッションは単純な「脂肪の塊」ではありません。脂肪細胞が線維性の隔壁によって区切られた、非常に特殊な構造になっています。これによって、体重がかかったときに変形しながら衝撃を受け止めています。

では、片足に体重をかけ続けるとどうなる?

ここが今回のポイントです。

立っているとき、両足に均等に体重をかけていれば、左右の足で荷重を分担できます。ところが、「右足に体重をかけて、左足は休ませる」という立ち方を長時間続けると、当然ながら片方のかかとにかかる荷重は大きくなります。

脂肪体は荷重を受けると圧縮・変形します。

研究でも、かかとの脂肪体は体重がかかることで内部の構造が変形し、衝撃を吸収することが確認されています。さらに、かかとの痛みがある人では、健康な人と比べて荷重時の深部脂肪体の圧縮が大きく、荷重を取り除いた後の回復も少ないことが報告されています。

「かかとの脂肪クッションも、ずっと荷重を受け続ければ疲れてくる」のです

脂肪が横に逃げて、かかとの骨が直接当たる!?

ここは少し注意が必要です。

「片足立ちを続けると、かかとの脂肪が横に逃げてしまう」という説をきくことがあります。確かに、脂肪体は荷重によって変形します。しかし、現在の研究から、「片足立ちを繰り返したから脂肪体が横へ移動し、その結果として踵骨が直接地面に当たる」とまで単純に説明することはできません。

むしろ科学的には、荷重による脂肪体の圧縮・変形、クッション機能の低下、脂肪体そのものの厚さや性質の変化などが、かかとの痛みに関係すると考えるほうが適切です。

「朝よりも、立っているとだんだん痛くなる」なら要注意

かかとの痛みというと「朝起きて、最初の一歩が痛い」という足底腱膜炎の方が多いです。代表的な症状です。しかし、かかとの脂肪体が関係する痛みでは、少し違った特徴があります。

たとえば、

  • かかとの真ん中がズーンと痛い
  • 打撲したような痛みがある
  • 裸足で歩くと痛い
  • 長時間立っていると痛みが強くなる
  • 硬い床の上に立っているとつらい
  • かかとの中央を押すと痛い

といった症状です。脂肪体の問題も原因の一つとして考える必要があります。踵部脂肪体症候群(しょうぶしぼうたいしょうこうぐん)といいます。

立ち仕事の方こそ「両足で立つ」を意識してみましょう

もちろん、仕事中ずっと完全に左右均等に立つ必要はありません。人間ですから、多少体重が左右に移動するのは普通です。大切なのは、「いつも同じ足に寄りかかって立っていないか?ということ。

例えば、

「右足を休ませて、左足だけで立つ」

「カウンターに身体を預ける」

「片方の膝を曲げて、反対側の足だけで支える」

といった立ち方を長時間続けている方は、一度自分の立ち姿をチェックしてみてください。

そして、可能であれば左右の足に適度に荷重を分散させる。少しだけ外くるぶし側に体重を載せるようにすると、足の骨格が締まりますので安定しますよ!

足は、毎日の何気ない立ち方や歩き方の積み重ねで変わっていきます。「痛くなってからケアする」のではなく、「痛くなる前に足の使い方を見直す」。これも、足を守る大切な習慣ですよ。

参考文献

  1. Chang AH, et al. What do we actually know about a common cause of plantar heel pain? A scoping review of heel fat pad syndrome. Journal of Foot and Ankle Research. 2022;15:60.
  2. Wearing SC, Smeathers JE. The heel fat pad: mechanical properties and clinical applications. Journal of Foot and Ankle Research. 2011;4:I14.
  3. Wearing SC, et al. Bulk compressive properties of the heel fat pad during walking: a pilot investigation in plantar heel pain. Clinical Biomechanics. 2009;24(4):397–402.
  4. Functional Morphologic Changes of the Heel Fat Pad and Plantar Fascia in Patients With Heel Pain During Weightbearing and Nonweightbearing. 2024.

 


ご自身の姿勢や足について知りたいな・・・という方はぜひ千葉県船橋市の当センターへ一度いらしてください。外反母趾・内反小趾・たこ・ウオノメなど足でお悩みの方はお気軽にお問合せください。美しい歩行も、日々の意識と少しのトレーニングで身につけることができます。


【足のケアセンター代表 髙野篤史プロフィール】 柔道整復師  認知症介助士。足の根本改善を専門とし、施術累計3万人以上の実績を持つ。患者様に足の仕組みを知っていただくこと、そして動作改善により、手術なし・テーピングなしでの改善を実現。足から健康寿命を延ばす「100歳まで歩ける日本」の実現を使命として、足育の普及にも取り組んでいる。

 

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