第691歩 サッカー選手の足首の後ろが痛い!?「距骨後突起障害」とは?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

サッカーワールドカップが開幕しましたね。今日はサッカー選手にみられる症状についてお話しします⚽
「ボールを蹴ると足首の後ろが痛い…」
「つま先を伸ばすと足首の奥が詰まる感じがする…」
「捻挫は治ったはずなのに、なぜか痛みが残る…」
そんなサッカー選手は、もしかすると距骨後突起障害(きょこつこうとっきしょうがい)かもしれません。
あまり聞き慣れない名前ですが、サッカー選手やバレエダンサーに比較的多く見られるスポーツ障害です。

距骨後突起とは?
距骨(きょこつ)は足首の中心にある骨です。
その後ろ側には「後突起(こうとっき)」という小さな出っ張りがあります。
サッカーでは、
- 強いキック動作
- 繰り返しのシュート練習
- ダッシュや切り返し
- ジャンプの着地
などで足首を大きく伸ばす(底屈する)動作が繰り返されます。
すると、距骨後突起が脛骨とかかとの骨の間で挟まれ、炎症や痛みが起こることがあります。
サッカー選手に多い理由
サッカーではインサイドキックやシュートの際に足首を伸ばします。
特に、
- 強いシュートを打つ選手
- フリーキックを多く蹴る選手
- ポジション的にキック回数が多い選手
は後方への負担が蓄積しやすくなります。
また、足首の捻挫後に関節の動きが変化し、後突起へのストレスが増えて発症するケースもあるようです。
「有痛性三角骨」との関係
距骨後突起障害を語る上で欠かせないのが「三角骨(さんかくこつ)」です。
三角骨とは、距骨の後ろに存在する小さな余分な骨(副骨)のことです。実は約10%の人に存在すると言われています。
普段は問題ありませんが、
- キック
- つま先を伸ばす動作
- ダッシュ
などを繰り返すことで三角骨が圧迫を受けて周辺に炎症が起こる場合があります。
この状態を有痛性三角骨と呼びます。
こんな症状は要注意!
距骨後突起障害では、
・足首の後ろが痛い
・アキレス腱の少し奥を押すと痛い
・ボールを蹴ると痛い
・つま先立ちで痛い
・足首を伸ばすと痛い
※バレエダンサーの方も同じ症状が起こりやすいです。
治療方法は・・・
軽症であれば、
- 安静(そりゃそうだ。でもなかなか現実的でないですよね・・・)
- テーピング(対処療法です)
- サポーター(こちらも対処療法)
- キック動作の制限(テーピングやサポータを施した上で・・・)
しかし、
- 痛みが長期間続く
- 黙っていても痛い
- スポーツ復帰するとすぐ再発を繰り返す
といったケースでは手術が検討されることもあります。近年では内視鏡を用いた低侵襲手術が行われ、スポーツ復帰も比較的早くなっています。
足の専門家として考えること
私は、この障害は単に「骨が悪い」だけではないと考えています。
- 足首の硬さ
- 足裏の使い方
- 重心位置
- キックフォーム
- 歩き方
これらが積み重なり、距骨後方に負担が集中しているケースが少なくありません。
痛みだけを取るのではなく、
「なぜそこに負担が集まったのか?」を見直すことも再発予防には重要です。
【著者プロフィール】 千葉県船橋市の足のケアセンター船橋代表・柔道整復師 認知症介助士。足の根本改善を専門とし、施術累計3万人以上の実績を持つ。患者様に足の仕組みを知っていただくこと、そして動作改善により、手術なし・テーピングなしでの改善を実現。足から健康寿命を延ばす「100歳まで歩ける日本」の実現を使命として、足育の普及にも取り組んでいる。
