第686歩 忍者に学ぶ歩き方!?「抜き足」が教えてくれる、外反母趾を改善する歩行術とは?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

「抜き足・差し足・忍び足」は、単なる語呂合わせじゃなかった
「抜き足、差し足、忍び足(ぬきあし、さしあし、しのびあし)」この言葉、あまり聞かないですが、耳にしたことはありますよね!忍者が屋敷に忍び込むときの慣用句のようですが、実はこれ、体全体のバランスと足裏の重心移動を極限までコントロールする、理にかなった古武術的な歩行術を3つの動作に分けたものなのです。
ただの語呂合わせではなく、それぞれの動作に明確な意味と役割があります。
今回はその中でも最初の動作「抜き足(ぬきあし)」に注目してみましょう。

「抜き足」とは何か?
抜き足とは、地面を踏んでいた足を音を立てずにそっと真上に引き抜く動作です。
急に足を上げると、地面を蹴った摩擦音や砂利の音が出てしまいます。ぬかるみや深い草むら、あるいは「うぐいす張り」と呼ばれる音の鳴る床でも、周囲の抵抗や音を最小限に抑えながら足を離すための技術です。
ポイントは「地面を蹴らない」こと。
後ろ足が地面を蹴り出すのではなく、静かに「真上へ引き上げる」。これが、忍者の静寂を生み出していたのです。
現代人の歩き方との大きな違い
現代人の多くは、歩くとき無意識に地面を蹴って前へ進もうとしています。メディアでも盛んに歩幅を広げて、腕を大きく振って歩きましょう!なんて言われています。逆に疲れているときの、トボトボ歩きでも、実はこの傾向が強まります。
しかし、この「蹴る歩き方」こそが、足のトラブルを引き起こす大きな原因の一つなんです!
地面を蹴るとき、足の指、特に親指の付け根あたり(母趾球)に強い力がかかります。この動作が繰り返されることで、親指が外側へと押し出され、変形が進んでしまうのです。
外反母趾と「蹴る歩き方」の深い関係
外反母趾(がいはんぼし)は、親指(母趾)が外側に曲がってしまう足の変形です。痛みや靴擦れだけでなく、悪化すると歩行そのものが困難になることもあります。
原因として挙げられることが多いのは「ヒールや先の細い靴」とよく言われますが、ヒールがなくても発生します。つまり日常的な歩き方のクセが大きく影響してるのです。
地面を蹴る歩き方を続けると
- 親指の付け根に繰り返し負荷がかかる
- 足の縦・横アーチが崩れやすくなる
- 指の筋肉や腱が引っ張られ続ける
- 変形がじわじわと進んでいく
というサイクルに陥ります・・・。
抜き足の発想で歩くと、何が変わるか
「地面を蹴らずに、静かに足を引き上げる」という抜き足の発想を日常の歩行に取り入れると、体に起きる変化があります。
親指への余計な負荷が減る
足指で地面を掻いたり蹴ったりしなくなるため、外反母趾の悪化を防ぐ方向に働きます。
足全体を使った重心移動になる
蹴るのではなく「持ち上げて、置く」という動作になるため、足裏全体で体重を受け止める意識が生まれます。
関節への衝撃が和らぐ
地面を強く蹴ることで生じる反動が減るため、足首・膝・腰への負担も軽くなる可能性があります。
実際に試してみよう──抜き足歩きの練習
難しく考える必要はありません。まずはその場で足踏み1,2,3してから歩き始めましょう。
- 出来れば、ゆっくりとした速度で歩く
- 前に行こうとせず、足を動かしていたら前に進んでる・・・くらいの気持ちで。
- こちらを参考にしてください
はじめは少し歩きにくく感じるかもしれませんが、これは今まで使っていなかった筋肉を使っているから。見た目は前の歩き方とほとんど変わりませんよ!
まとめ──忍者の知恵は、現代の足を守る
何百年も前に確立された「抜き足・差し足・忍び足」の歩行術。その本質は、体への余計な負担を徹底的に排除するという発想にあったのでしょうか??
外反母趾の改善や予防に特効薬はありません。しかし、「地面を蹴らない」という日常のちょっとした意識の変化が、長い目で見れば足の健康を大きく左右します。忍者のように丁寧に歩く。それが、足をいたわる第一歩ですね!
【著者プロフィール】 千葉県船橋市の足のケアセンター船橋代表・柔道整復師 認知症介助士。足の根本改善を専門とし、施術累計3万人以上の実績を持つ。患者様に足の仕組みを知っていただくこと、そして動作改善により、手術なし・テーピングなしでの改善を実現。足から健康寿命を延ばす「100歳まで歩ける日本」の実現を使命として、足育の普及にも取り組んでいる。

