第741歩目 世界一歩く国はどこ?歩数よりも大切なことは・・・?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

今日は、「世界で一番歩く国」といわれる国のお話です。日本はどうなんでしょうね・・・!?

世界一歩く国は香港?
2017年、スタンフォード大学の研究チームが科学誌『Nature』に発表した大規模研究が話題になりました。この研究では、スマートフォンの歩数計アプリ「Argus」の利用者データを解析し、世界111か国・約71万7,000人、約6,800万日分という膨大な歩数データを調査されたようです。
その結果、香港の人は1日平均約6,900歩と、調査対象の中で最も多く歩いているという結果になりました。(スマートフォン利用者のデータをもとにした研究ですので、国民全体ではないです)
※日本人もなかなか歩いてます!男女平均:約6,100~6,200歩 (令和5年(2023年)国民健康・栄養調査)
なぜ香港の人はよく歩くのでしょう?
その理由は、「健康意識が高いから」というよりも、歩かざるを得ない環境にあると考えられています。
公共交通機関が充実している香港は地下鉄やバスなどの公共交通機関が非常に発達しています。香港は人口密度が非常に高く、駐車場代や車の維持費も高額です。そのため、多くの人が公共交通機関を利用しています。自宅から駅まで歩き、駅で乗り換え、降りた駅から目的地まで歩く。
このような生活が毎日続くため、自然と歩数が増えていきます。つまり、香港は「歩くことが特別な運動ではなく、生活の一部」なのですね!
この研究の本当の目的
実は、この研究の目的は「どの国が一番歩くか」を調べることではありませんでした。研究者が本当に知りたかったのは、「身体活動と肥満にはどのような関係があるのか」
ということです。
そこで注目したのが、「活動格差(Activity Inequality)」という考え方でした。
例えば、平均5,000歩という国が2つあったとします。A国では、ほとんどの人が4,500~5,500歩くらい歩いている。一方でB国では、毎日1万歩歩く人と、1,000歩しか歩かない人が混在している。
平均歩数は同じでも、実態はまったく違います。研究では、活動格差が大きい国ほど肥満率が高いことが分かりました。(日本は活動格差が少ない国とされているようです。)
大切なのは「量」より「質」
最近では、「1日5~6千ぽ」が健康の目安として知られています。もちろん歩く習慣をつけることはとても素晴らしいことです。
しかし、それ以上に大切なのは、「どう歩くか」です。正しい姿勢で歩けば、3,000歩でも身体に良い刺激を与えられます。反対に、身体のバランスを崩したまま何万歩も歩けば、足や膝、股関節、腰への負担は少しずつ蓄積していきます。
歩数計の数字だけを追いかけるのではなく、ご自身の歩き方にも目を向けてみてくださいね!それこそが、足を長持ちさせ、健康寿命を延ばす一番の近道です。
参考文献
- Althoff T, et al. Large-scale physical activity data reveal worldwide activity inequality. Nature. 2017.
- Lee IM, et al. Effect of physical inactivity on major non-communicable diseases worldwide. The Lancet. 2012.
