第743歩目 プールサイドは走らない!でも足裏は滑らないように進化する!?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

夏休みといえばプールですね。プールへ行ったあと、手や足を見るとシワシワになっていた…なんて経験はあると思います。「水を吸ったからでしょ?」と思われがちですが、実はそれだけではないようです。
私は中学時代水泳部でした。といっても、本当はラグビー部で、夏休みにプールに入りたいのでラグビーの練習後に一緒に紛れていました(笑)だから毎日手足がシワシワでしたね・・・。シワシワを気にすることはありませんでしたが、今日はあまり知られていないシワシワの秘密を、紐解いていきたいと思います!

シワシワは脳からの指令!?
水に長時間浸かったあとの、シワシワ・・・以前は「皮膚が水を吸って膨らむから」と考えられていました。ところが現在では、交感神経が働いて皮膚の血管を収縮させることで、皮膚が縮み、シワができることがわかっています。
その証拠に、指や足の神経を損傷すると、水に浸けてもシワができにくくなることが報告されているようです。つまり、シワシワになるのは体が意図的に行っている反応だということです。
なぜわざわざシワを作るのか・・・?
理由は意外でした。滑りにくくするためです。車のタイヤの溝と同じように、シワがあることで水を逃がし、濡れた場所でも物をつかんだり、地面を踏ん張ったりしやすくなります。
研究では、シワができた指の方が、水中で物をつかみやすくなることも確認されています。人間の体は本当にうまくできていますね。
足にも同じことが起きています
もちろん、この現象は足裏でも起こります。プールサイドや川遊びなど、滑りやすい場所で少しでも安全に歩けるように、足裏も「滑り止めモード」に切り替わっているのです。
とはいえ、シワができたからといって滑らないわけではありません。濡れた床は非常に滑りやすいので、走らずゆっくり歩くことが大切です。
プールサイドは走らない!!
交感神経のあとに副交感神経?
結論からいうと、「副交感神経がシワを戻す」というより、交感神経の働きが弱まることで元に戻ると考えるのが正確です。(大雑把に言うと、交感神経は身体のアクセル役、副交感神経はブレーキ役です)。
流れはこんなイメージです。
- 水に数分浸かる
- 交感神経が活性化する
- 指や足裏の細い血管が収縮する
- 指腹や足裏の組織の容積が少し減り、皮膚が内側へ引っ張られてシワができる
- 水から出る
- 交感神経の刺激が弱まり、血管が元の太さに戻る
- 組織の容積も回復し、シワが消える
つまり、「副交感神経が積極的にシワを伸ばす」のではなく、交感神経による血管収縮が解除されることで自然に元へ戻るという理解です。
これは手足だけに見られる特殊な反応です。
もし皮膚が単純に水を吸ってシワになるだけなら、腕やお腹も同じようにシワシワになるはずですよね。でも実際には、手のひらや足裏だけが目立ってシワになるのは、神経が関与している証拠の一つなんですね!
参考文献
1.Nature, Kareklas K, et al. Water-induced finger wrinkles improve handling of wet objects. 2013.
2.National Institutes of Health 掲載の指しわ形成と交感神経機能に関する研究
