第477歩 その“足の裏のしびれ”、放っておくと治らない!? 神経圧迫で起こる足根管症候群とは【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

QFA:足の裏がしびれるのは神経の圧迫?  足根管症候群とは?

Q. 最近、足の裏が「ビリビリ」「ジンジン」して歩くのがつらい…。これって何?

A. その症状、「足根管症候群(そくこんかんしょうこうぐん)」の可能性があります。
内くるぶしの下から足の裏にかけて神経が圧迫され、しびれや痛みが起こる病気です。
「外反母趾」や「扁平足」など、足の構造のゆがみから起こることも多いです。

土踏まずを潰すように足を使っていると、足が内側に回転します。すると内側に荷重がかかり続けることになります。これが内くるぶし下の神経を圧迫することになります。


【足根管症候群とは】

足根管とは、内くるぶしの下を通る「神経・血管・腱の通り道」です。
この狭いトンネルの中で神経が圧迫されると、足の裏のしびれや痛みが起こります。
特に、長時間の立ち仕事やヒール、合わない靴を履く方に多く見られます。


【足根管症候群の主な症状】

「なんだか最近、足裏が重い」「ジンジンする」「入浴時や寝ているときに痛む」
そんな方は、次のような症状が出ていませんか?

✅ 足根管症候群セルフチェックリスト

  • 内くるぶしの下から足裏にビリビリ・ジンジンとした痛みが出る

  • 歩く・走ると痛みが強くなり、靴を脱ぐと楽になる

  • 足の裏に「電気が走るような感覚」がある

  • ふくらはぎの内側まで痛みや重だるさが広がる

  • 内くるぶし下に腫れや押すと痛い箇所がある

2つ当てはまる場合、足根管内での神経圧迫が疑われます。


【原因と病態】

内くるぶしの下の「足根管」は、狭くカーブしたトンネルのような構造。
その中に「後脛骨神経」という神経が通っています。
この神経が圧迫・引っ張られる・擦れることで、しびれや痛みを引き起こします。

主な原因となるのは?

  • ガングリオン(ゼリー状のしこり)による神経圧迫

  • 足根骨癒合症(生まれつき骨がくっついている)による圧迫

  • 扁平足外反母趾によるアーチの崩れ

  • 靴の圧迫・ヒール・サイズ不良による慢性的刺激

  • ケガや手術後の癒着、神経周囲の炎症

これらが原因で、足根管内で神経が締めつけられ、痛み・しびれが慢性化します。似たような症状を起こす「坐骨神経痛」や「糖尿病性神経障害」との鑑別診断も重要です。


【治療法と改善アプローチ】

 保存療法(まずはここから)

  1. 靴の見直し

    • 幅広で圧迫の少ない靴を選び、ヒールは控える

  2. 足底挿板(インソール)の活用

    • 土踏まずを支えて、神経の引っ張り・圧迫を軽減

  3. 足育

    • 正しい足の使い方(ソクガク)、動作改善(歩行練習)、適切な整体

手術療法(圧迫が強い場合)

明確に神経を圧迫する要因(ガングリオン・骨の出っ張りなど)がある場合、
神経の周囲を開放する手術が行われることもあります。
足根骨癒合症など骨と骨がくっつくようなことが原因のときは、骨の突起を削ることで症状が改善します。

ただし、神経の損傷や癒着が進行している場合、完全には回復しないケースもあり、
その場合は専門医との十分な相談が必要です!


【まとめ】

足根管症候群は、放置すると慢性化しやすい神経圧迫性疾患です。
しかし、靴・歩行・足の構造を正しく整えることで、改善できる可能性が十分あります。

足の裏のしびれや違和感は、「年齢のせい」ではありません。
それは、足の中で“助けを求めている神経”からのサインかもしれません。

歩くたびに足が重い、しびれるという方は、
ぜひ一度「足の専門家」に相談してみてください。






👣 専門監修:足のケアセンター船橋 柔道整復師 髙野篤史
この記事は、足専門整体「足のケアセンター船橋」が、臨床経験に基づいて作成しています。
専門的知見と実際の改善例をもとに、足の健康と歩行機能の向上をサポートしています。

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