外反母趾を悪化させる「外脛骨」とは?症状とケア方法を解説【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

外反母趾

辛い外反母趾、その陰に隠れる「外脛骨」をご存知ですか?あなたの足の痛み、もしかしたらそれが原因かもしれません

足の親指が「くの字」に変形し、痛みや悩みを抱える外反母趾。当院にも多くの方がこの症状で来院されます。しかし、その外反母趾の陰に、あまり知られていないけれど非常に重要な骨が隠れていることがあります。それが「外脛骨(がいけいこつ)」です。

内くるぶしの前下に触れる「小さな突起」が外脛骨かも?

外脛骨とは、内くるぶしの少し前下、舟状骨(しゅうじょうこつ)という足の骨の内側に現れる過剰骨(かじょうこつ)の一種です。すべての人にあるわけではなく、実は約10人に1人の割合で見られると言われています。ご自身の内くるぶしの前下を触ってみて、もし突起のような骨が感じられたら、それが外脛骨かもしれません。

「骨が多いなんてラッキー!」と思う方もいるかもしれませんが、外脛骨は時に厄介な存在になり得ます。特に外反母趾でお悩みの方にとっては、その存在が症状を悪化させる要因となることがあるからです。

外脛骨が外反母趾を重症化させるメカニズム

なぜ外脛骨があると外反母趾が悪化しやすいのでしょうか?それは、外脛骨が足の構造に与える影響にあります。

外脛骨がある足は、体重がかかった際に足が内くるぶし側に過度に回旋(回内)しやすくなる傾向があります。この回内運動が強くなると、足の指の骨同士の間隔が広がりやすくなり、結果的に足の幅が広がってしまいます。

ご存知の通り、足幅が広がることは外反母趾の進行に深く関わっています。足幅が広がることで、親指の付け根にかかる負担が増大し、変形がさらに進んでしまうのです。それは外反母趾だけでなく、扁平足・タコ・魚の目・モートン病などなど足のお悩みの原因にもなります。

若年層に多い「有痛性外脛骨」とは?

外脛骨のもう一つの問題が「有痛性外脛骨(ゆうつうせいがいけいこつ)」です。これは、外脛骨にふくらはぎから伸びる重要な筋肉「後脛骨筋(こうけいこつらいん)」が付着していることに起因します。

特に成長期のお子さんや若い方の場合、筋肉の牽引力が非常に強く、外脛骨がグイグイと引っ張られ続けてしまいます。この過度な牽引によって外脛骨周囲に炎症が起こると、強い痛みを伴うようになります。これが有痛性外脛骨です。

有痛性外脛骨は、歩くたびにふくらはぎの筋肉が動き、そのたびに外脛骨が引っ張られるため、痛みが繰り返し誘発されます。日常生活の様々な場面で痛みを感じ、特にスポーツをするお子さんにとっては大きな悩みとなることがあります。

辛い足の痛みと外反母趾、その根本原因は「足の使い方」にあり!

外反母趾や有痛性外脛骨は、単に骨の形の問題だけでなく、足の使い方が大きく関わっていることをご存知でしょうか?

特に外脛骨がある方は、前述の通り足が内側に倒れやすい傾向があります。この足の崩れは、ふくらはぎの筋肉が過剰に働く原因にもなり、悪循環を生み出してしまいます。

「ふくらはぎケア」が外反母趾と外脛骨の改善のカギ!

では、この厄介な外脛骨や外反母趾に対して、私たちはどうすれば良いのでしょうか? 答えの一つは「ふくらはぎの筋肉のケア」です。

ふくらはぎの筋肉、特に後脛骨筋の柔軟性を保つことは、外反母趾の改善に非常に重要です。そして、もし外脛骨がある場合は、このケアがさらに重要性を増します。

ふくらはぎの筋肉が硬くなると、外脛骨への牽引力が増し、足の骨が内側へ崩れるのを助長してしまいます。ふくらはぎを柔らかく保つことで、この過度な牽引力を減らし、足の構造が正しい位置に戻ろうとするのをサポートすることができます。

今日からできる!ふくらはぎを柔らかくする簡単ケア

  • アキレス腱伸ばし: 壁に手をつき、片足を後ろに引いてかかとを床につけたまま、ふくらはぎが伸びるのを感じましょう。
  • 階段や段差を使ったストレッチ: 段差の端にかかとを出し、ゆっくりとアキレス腱を伸ばすようにかかとを下げていきます。
  • テニスボールなどを使ったマッサージ: 床に座り、ふくらはぎの下にテニスボールを置いてコロコロと転がし、筋肉の張りをほぐします。

これらのケアを習慣にすることで、ふくらはぎの筋肉が柔軟になり、外脛骨への負担が軽減され、結果として外反母趾の悪化を防ぐことにも繋がります。

「姿勢と歩き方」が外脛骨の改善へ!

いくらふくらはぎのケアをしても、姿勢と歩き方が良くないと外脛骨の炎症は消えません。
まずは正しい姿勢をするのですが、この目的は足の骨格を「起こす」ことです。ですので姿勢というよりは、重心を足の真ん中に置くようにします。そして歩く時は腿を挙げるように歩きましょう。

まとめ:外脛骨と向き合い、健康な足を取り戻しましょう

外反母趾の陰に隠れる「外脛骨」。その存在を知り、適切なケアをすることで、長年悩まされてきた足の痛みや変形から解放される道が開けるかもしれません。

もし、ご自身に外脛骨があるかもしれない、または有痛性外脛骨の症状が疑われる場合は、ぜひ一度専門家にご相談ください。あなたの足の状態に合わせた適切なアドバイスとケアを受けることで、健康な足を取り戻し、快適な毎日を送ることができるはずです。

ご自身の足に耳を傾け、適切なケアを始めることで、一歩一歩、健康的で快適な足元を取り戻していきましょう。


Q: 「外脛骨」とは具体的にどのような骨ですか?

A: 外脛骨は、内くるぶしのやや前下、舟状骨という足の骨の内側に現れる、生まれつき存在する過剰な骨のことです。すべての人にあるわけではなく、約10人に1人の割合で見られます。多くの場合、触ると突起として感じられます。


ご自身の姿勢や足について知りたいな・・・という方はぜひ千葉県船橋市の当センターへいらしてください。外反母趾・内反小趾・たこ・ウオノメなど足でお悩みの方は足専門のトライアルコース2,980円でお試しいただけます。お気軽にお問合せください。美しい歩行も、日々の意識と少しのトレーニングで身につけることができます。

\ 最新情報をチェック /

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です