第505歩 「その外反母趾ストレッチ、実は逆効果かも」 外反母趾が良くならない方に共通する“足の甲を広がるクセ”【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

外反母趾ストレッチで悪化する人・改善する人の決定的な違いとは?
Q:外反母趾のストレッチ、毎日やっているのに痛みが増してきました。なぜですか?
A:原因は「親指の広げ方」と「足の甲の広がり」にあります。
親指の“先端”を間違った方向に動かすと、足の甲が広がり、外反母趾はむしろ悪化してしまうのです・・・。
外反母趾ストレッチをショート動画で説明しておりますので、参考にしてください!

外反母趾は「親指を広げれば良くなる」と思われがちですが、実はそれが最大の落とし穴です。
この事実を知らずにストレッチを続けると、良かれと思ったセルフケアが変形を固定化させてしまいます。
外反母趾ストレッチでよくある誤解と真実
Q1. 外反母趾は親指を広げたほうがいいのでは?
A. いいえ。親指の「先端」を広げるのは逆効果です。
多くの方がやってしまうのが、
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親指全体を外に引っ張る
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指と指の間を無理に広げる
この動きは一見「正しそう」に見えますが、足の甲(中足骨)が横に広がるため、
結果として
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外反母趾の角度が増す
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横アーチが崩れる
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歩行時の負担が増える
という悪循環に陥ります。
Q2. なぜ「足の甲を抑える」必要があるのですか?
A. 足の甲が広がる=外反母趾が進行するからです。広がり過ぎると開帳足(かいちょうそく)といいます。
外反母趾の本質は
👉 親指の問題ではなく「足全体の構造の崩れ」
特に重要なのが
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中足骨の開き(甲の部分の骨です)
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横アーチの低下(親指から小指の並びが屋根状になっていることを横アーチといいます)
足の甲を抑えずに親指先端を動かすと、
親指だけでなく甲の部分の骨(中足骨)が拡がり、足の骨格が開くため、
親指の先端は益々内側に入り込み、外反母趾が悪化してしまいます。
Q3. ストレッチをしないとどうなりますか?
A. 形が一致したまま“固定”され、元に戻らなくなります。
外反母趾は
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変形
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筋肉のアンバランス
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歩き方のクセ
が重なって起こります。
ストレッチをせず放置すると、
👉 今の悪い形で身体が「正解」と認識
👉 そのまま固まる→固まるだけなら良いのですが、骨と骨の先端がズレて、亜脱臼となることもあります。
👉 すると、改善が極端に難しくなり、一般的には観血的療法(手術)が必要となります。
だからこそ、今のうちに正しい方向でのストレッチが必須なのです。
あなたの外反母趾ストレッチ、逆効果になっていませんか?
以下に1つでも当てはまったら要注意です。
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□ 親指を「横に引っ張る」ストレッチをしている
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□ 足指の間を強く広げている、または、拡がる装具をつけている
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□ 足の甲が広がる感覚がある(土踏まずが低くなっている)
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□ ストレッチ後に違和感や痛みが増す
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□ 靴が以前よりきつく感じる(親指・小指側が当たる)
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□ ストレッチをして伸ばした感じが「効いている感じ=正しい」と思っている
1つでも該当する方は、ストレッチ方法の見直しが急務です。
外反母趾は「足育」と「動作改善」でしか根本改善しない
足のケアセンター船橋では、
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足をフットルックという精密機器で分析します
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立ち方・歩き方の分析
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足指・足部の動作評価
を通して「なぜその外反母趾になったのか」を徹底的に見極めます。
また、足育研究の知見からも明らかなように、
外反母趾は
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子どもの頃の足の使い方
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靴環境
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成長過程
と深く関係しています。
つまり、
👉 今の足だけを見ていては不十分
👉 動作・生活・習慣まで含めたアプローチが不可欠
【正しい外反母趾ストレッチの考え方】
重要なのは3つだけです。
① 親指は「先端をねじらない・広げない」
→ 軸を整える意識が最優先
② 足の甲(中足部)が広がらないように抑える
→ 横アーチを守る
③ ストレッチは「戻す」ために行う
→ 気持ちよさではなく、構造改善
【まとめ】外反母趾改善の本質は「知識×正しい実践」
外反母趾は
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年齢のせい
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女性だから
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もう治らない
そう思われがちですが、それは誤解です。
正しい知識と、
正しいストレッチ、
正しい動作改善を行えば、
「痛みなく歩ける足」へ近づくことは十分可能です。
足が変われば、
歩き方が変わり、
人生の行動範囲が変わります。
私たちは、
足から健康寿命を延ばし、100歳まで歩ける日本を本気で目指しています。
あなたの外反母趾、
「そのまま固めてしまう前」に、
一度立ち止まって見直してみませんか?

