第432歩 「今が一番若い」外反母趾を二度と繰り返さないためには・・・!?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

外反母趾は手術で安心?――NO!!再発のリスクあり
「外反母趾で親指が大きく曲がってきた」「痛みが強くて歩くのがつらい」――こうした悩みから、手術を検討している方も少なくありません。実際、手術は曲がった指をまっすぐに整える即効性のある方法です。しかし、足の幅が広がった原因を正さなければ、せっかくの手術後も再発してしまうケースがあります。
外反母趾は「親指が曲がる病気」と思われがちですが、根本には足のアーチ構造の崩れがあります。特に日本人に多いのが、土踏まずの内側のアーチが潰れて足幅が広がるタイプ。日本人の約7割が足幅が広い「エジプト型」で、扁平足や開張足を併発しやすいとされています。これは遺伝だけでなく、靴選びや歩き方、立ち方など日常の習慣が大きく影響します。
日本人の足と欧米人の足、決定的な違い
足育研究会のデータによると、日本人の足は欧米人と比べて横幅が広く、甲が低い特徴があります。これに対して欧米人の足は縦長で甲が高く、指の長さのバランスも異なります。日本人は「親指が最も長いエジプト型」が多く、親指側に重心がかかりやすい傾向があります。その結果、親指の付け根が外側に押し出され、外反母趾を招きやすいのです。
一方、欧米人は縦長でアーチが高いため、外反母趾の原因は靴の形状(ポインテッドトゥなど)による圧迫が主。日本人の外反母趾は、足そのものの構造+使い方の問題が大きいという点で異なります。
欧米はご自宅でも靴を履いていますが、日本家屋は靴を脱ぎます。つまり靴の脱ぎ履きする機会が多い。するとしっかり靴を履くのが面倒。パッと履ける靴が流行るというわけです。これが足を悪化させてしまうことがあります。
足幅が広がる本当の理由
当センターでは「踏みどころの間違い」及び足の使い方が足幅拡大の核心だと指摘しています。本来、人間の立ち方はかかとの骨(踵骨)に重心を置き、足裏全体で支えるのが自然です。歩けば当然カカトから指先を使います。しかし多くの人が立っているだけで、土踏まずを潰すようにしてしまうける「前重心」になっており、これが横アーチを崩して足幅を広げます。いえ、私は反り腰よ!前になんか行ってないわ!!と思うかも知れませんが、身体が反れば反るほど、実は前重心になります。
足幅が広がると親指は外へ逃げ、やがて関節が変形して外反母趾が進行します。これは手術で指の角度を矯正しても、足の使い方を変えなければ同じ力学が再び働き、再発を招くのです。
手術後も「正しい立ち方・歩き方」が再発防止の鍵
ではどうすればよいのでしょうか。ポイントはまずは立っている時の足の踏み方を変えることです。
足裏全体に体重を分散させるには、スネの真下に重心を置く・・・正しい姿勢が必要です。これにより足の骨同士の連結が強まり、足幅が自然に引き締まります。少しだけ腿を挙げるように歩き始めたら、あまり気にせず、かかとから着地し、足指へ抜けるようにローリングさせます(自然にそういう動きになります)。地面を蹴らないように注意してください。足が崩れること、そして外反母趾の進行を抑えることができます。
「今」が一番若い
外反母趾などの変形は年齢とともに硬くなり、改善には時間がかかります。逆に言えば、今この瞬間が一番若く、回復のチャンス。手術を検討している方も、まだ症状が軽い方も、もし可能であればまずは足幅を広げない歩き方を学ぶことが、最も確実な予防策です。
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