腱鞘炎の正体とは？手の痛みから足の違和感まで、その原因と改善策を徹底解説

「指を曲げ伸ばすとパチンと音がする…」「手首がズキズキ痛む」「足の親指を動かすと違和感が…」

これらの症状、もしかしたら腱鞘炎かもしれません。腱鞘炎は、私たちの日常生活に潜む身近なトラブルですが、そのメカミズムや原因、そして意外と知られていない足の腱鞘炎について、あなたはどれくらいご存知でしょうか？

今回は、腱鞘炎の基礎知識から、手や足に起こりやすい腱鞘炎の種類、そしてその効果的な対策までを詳しく解説します。

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腱鞘炎って、そもそも何？

私たちの体には、骨と骨をつなぐ関節を動かすための筋肉があります。この筋肉の端は、骨にしっかりと付着するために「腱（けん）」と呼ばれる強靭な綱のような組織に変化します。

特に指の周りなど、腱が頻繁に動く場所では、周囲の組織との摩擦を防ぐために、腱が「鞘（さや）」というトンネルのような構造の中を通っています。

腱鞘炎は、この腱と鞘の間で炎症が起きる状態を指します。腱が頻繁に鞘の中を行き来することで、摩擦が生じ、腱が水分を含んで太くなったり、鞘が腫れたりします。これにより、腱の滑りが悪くなり、指や関節を動かす際に痛みや引っかかり、さらには「パチン」というバネのような弾ける感覚が現れるのです。

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手の腱鞘炎：ド・ケルバン病だけじゃない！日常に潜む落とし穴

腱鞘炎と聞いて、まず思い浮かべるのは手の症状ではないでしょうか。特に、スマートフォンやパソコンの使いすぎ、育児などで手を酷使する現代人にとって、手の腱鞘炎は非常に身近な問題です。

一般的に、50代の女性に中指や薬指の腱鞘炎が起こりやすいと言われています。これはホルモンバランスの変化も一因とされていますが、やはり日常的な手の「使いすぎ」が大きな原因です。安静にするのが一番の対処法と言われますが、手は私たちの生活に不可欠な部位であり、完全に安静に保つことは至難の業ですよね。

手の腱鞘炎の対策としては、腱の元となる筋肉のリラクゼーション、お灸、手技療法などが有効とされています。炎症が強く、痛みがひどい場合には、医師によるステロイド注射が選択されることもありますが、これは一般的に2回までが限界です。

また、手首の親指側、特に手首をひねる動作で痛みが生じる場合は、ド・ケルバン病と呼ばれる腱鞘炎の可能性が高いです。これは、親指を広げたり、手首を小指側に傾けたりする際に働く腱とその鞘が炎症を起こすことで生じます。

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足にも腱鞘炎が！？意外と多い足のトラブル

「腱鞘炎は手だけのもの」と思っていませんか？実は、私たちの全体重を支え、常に動き続けている足にも腱鞘炎は発生します。

特に注意したいのが、足の親指を曲げる働きをする長母指屈筋（ちょうぼしくっきん）の腱鞘炎です。この筋肉はふくらはぎから伸び、内くるぶしの下を通過して足の親指につながっています。ダンスをする方など、足の親指を頻繁に曲げ伸ばす動作を繰り返すことで、この腱に過度な負荷がかかり、腱鞘炎やバネ指のような症状を引き起こすことがあります。親指を曲げ伸ばす際に「パツンパツン」と音がしたり、痛みを伴う場合は、この腱鞘炎が疑われます。

その他にも、足の腱鞘炎に似た症状として、以下のようなものが挙げられます。

• 足根管症候群：足首の内側にあるトンネル状の空間（足根管）を通る神経が圧迫され、足の裏や指先にしびれや痛みを引き起こす神経症状です。
• ジョガーフット：ランナーに多く見られる神経痛で、足の甲や指に痛みが現れることがあります。

これらの症状は、腱鞘炎と区別がつきにくい場合もあるため、違和感を感じたら専門家への相談が重要です。

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足の腱鞘炎改善の鍵は「重心」にあり！

では、足の腱鞘炎を改善するためにはどうすれば良いのでしょうか？

当センターでは、これまでもお伝えしてきたように「正しく位置で立つ＝重心をスネの真下に置く」をベースに歩くことを推奨しております。

足に負担がかかるような重心の位置は、特定の筋肉や腱に過度なストレスを与え、腱鞘炎を引き起こす原因となります。特に、土踏まずが潰れるような重心は、長母指屈筋をはじめとする足の筋肉に余計な負担をかけます。重心をスネの真下に置くことで、足裏のアーチが適切に機能し、各筋肉や腱への負担が分散され、結果として腱鞘炎の症状軽減や予防に繋がります。

もちろん、ダンサーの方のように、職業柄どうしても特定の筋肉を酷使せざるを得ない場合もあるでしょう。そのような場合は、無理に安静を保つことが難しいこともありますので、専門の医療機関を受診し、適切な処置を受けることをお勧めします。

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足の健康は全身の健康に繋がる！

腱鞘炎は、単なる痛みだけでなく、日常生活の質を大きく低下させてしまう可能性があります。特に、足の腱鞘炎は、私たちの歩行や姿勢にも影響を与え、全身のバランスを崩す原因にもなりかねません。

足の健康は、全身の健康の土台です。日頃から足の重心を意識し、ご自身の足に合った靴を選ぶことを当センターブログでも詳しく解説しています！それが腱鞘炎だけでなく、外反母趾や扁平足といった他の足のトラブル予防にも繋がります。

「もしかして、私も腱鞘炎かも…？」と感じたら、まずはご自身の足の使い方や重心を振り返ってみてください。そして、少しでも不安な点があれば、迷わず当センター（https://ashinokea.com/）にご相談ください。あなたの足の健康をサポートし、快適な毎日を送るお手伝いをさせていただきます。

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