「種子骨障害」から解放されたい足ケアガイド【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

足の親指の付け根が痛いあなたへ!保育士さんに多い「種子骨障害」の正体と改善策を徹底解説
「足の親指の付け根がズキズキ痛む…」「もしかして、私だけ?」
そんな悩みを抱えているあなた、それはもしかしたら種子骨障害(しゅしこつしょうがい)かもしれません。特に、日々子どもたちのために奮闘する保育士さんに多いと言われるこの症状。今回は、種子骨障害のメカニズムから、なぜ保育士さんに多いのか、そして今日からできる改善策まで、詳しく解説していきます。
種子骨ってどんな骨?その役割と「種子骨障害」とは
まず、足の親指の付け根、足の裏側にそっと触れてみてください。そこにある小さな、まるで種のような骨、それが種子骨です。左右の足に2つずつ、横並びに存在しています。この小さな骨が、実は私たちの足元を支える上で非常に重要な役割を担っていることをご存知でしょうか?
種子骨の主な役割は、ズバリ「衝撃の吸収」です。歩いたり走ったり、跳ねたりするたびに地面から伝わる衝撃を和らげ、足の他の骨や関節を守ってくれています。また、親指を曲げる筋肉の腱の動きを滑らかにする「滑車」のような役割も果たしており、スムーズな足の動きをサポートしています。
しかし、この種子骨に過度な負担がかかり、炎症を起こしたり、様々な問題が生じたりする状態をまとめて「種子骨障害」と呼びます。
なぜ保育士さんに多いの?知られざる「しゃがむ」動作の落とし穴
「保育士さんって、どうして種子骨障害になりやすいの?」
この疑問を抱く方も多いかもしれません。その答えは、保育士さんの日常的な動作の中に隠されています。
保育士さんは、おむつ交換、着替えの補助、子どもたちとの目線を合わせた遊びなど、多岐にわたるお世話の場面で「しゃがむ」動作を頻繁に行います。この「しゃがむ」動作が、種子骨に大きな負担をかける原因となるのです。
具体的に見ていきましょう。しゃがんだ姿勢では、足の親指の付け根、特に種子骨が地面に「むき出し」に近い状態になります。その上から、自分の体重がダイレクトにかかるだけでなく、子どもを抱き上げたり、抱っこしたりする際に子どもの体重がさらに加わることもあります。これにより、種子骨にかかる圧力は想像以上に大きくなり、炎症や損傷を引き起こしやすくなるのです。
保育士さんの仕事は、子どもたちの成長を支える素晴らしい仕事ですが、その一方で足への負担は計り知れません。日々の「しゃがむ」動作の積み重ねが、知らず知らずのうちに種子骨にダメージを与えている可能性があるのです。
種子骨障害の種類とリスク要因:あなたも当てはまるかも?
種子骨障害と一口に言っても、その種類は様々です。
- 種子骨骨折: 繰り返し負荷がかかることで、疲労骨折のように種子骨が折れてしまうことがあります。
- 分裂種子骨(ぶんれつしゅしこつ): 実は、日本人のおよそ半数近くが、生まれつき種子骨が一つではなく、複数に分裂している「分裂種子骨」を持っていると言われています。これは病気ではありませんが、分裂している部分に負担がかかることで、骨折と同じような痛みが生じることがあります。もともと分裂している方が、日常的な負担によって骨折を招いてしまうケースも少なくありません。
- 無腐性壊死(むふせいえし): 種子骨に血液が行き渡らなくなり、骨の一部が壊死してしまう状態です。非常に稀ですが、重篤なケースもあります。
保育士さん以外も要注意!種子骨に刺激が加わる意外な共通点
種子骨へ強い刺激が加わるのは、保育士さんだけではありません。以下のような活動も、種子骨障害のリスクを高める可能性があります。
- 剣道や空手などの武道: 素足で直接床や畳に接触し、体重を乗せて踏み込む動作が多いため、種子骨にダイレクトな衝撃が加わります。
- 長時間の立ち仕事や歩行: 重心を意識しないまま長時間立ち続けたり、歩き続けたりすることも負担となります。
「ガバガバの靴」が種子骨障害を引き起こす!?靴選びの落とし穴
「まさか、靴も関係あるの?」
はい、大いに関係あります!特に、足に合わないガバガバの靴を履いている方は要注意です。
ガバガバの靴を履いていると、靴の中で足の指が不必要に動き回ってしまいます。この無意識の動きが、足の指の変形を引き起こすことがあります。例えば、外反母趾・内反小趾・扁平足・タコ・ウオノメ・・・他には
- 屈み指(かがみゆび): 指が地面に対して浮いてしまい、指の付け根に負担がかかる状態
- 寝趾(ねゆび): 指が横に倒れてしまう状態
- 浮指(うきゆび): 指が地面から浮いてしまう状態
これらの「浮指」の状態になると、足の指が地面にしっかりと接地できず、足の前側に重心が偏りがちになります。足の前側に重心が集中すると、片足に28個もあると言われる足の骨を支える靭帯が緩みやすくなります。その結果、本来地面に当たってはいけない種子骨がより地面に当たりやすくなり、更なる負担がかかってしまうのです。
参考:浮き指ってどんな足?その原因と対策でも解説されているように、浮き指は様々な足のトラブルの原因となります。正しい靴選びは、足の健康を守る上で非常に重要です。
今日からできる!種子骨障害の改善策と予防のヒント
足の親指の付け根の痛みに悩んでいる方は、ぜひ以下の改善策を試してみてください。
1. 重心を「足の真ん中あたり」に意識する
種子骨は本来、体重を直接受けるようにできていません。体重を支えるようにできている骨は、スネの真下にある踵骨(しょうこつ)という骨です。「カカトの骨」ではなく「だいたい真ん中辺の骨」と思ってください。
種子骨障害の可能性があると感じたら、まずは「重心をだいたい真ん中に持っていく」ことを意識してみてください。普段の立ち方や歩き方を見直し、足の指先に体重が乗りすぎないように、ミゾオチを引くようにすることが大切です。
2. 種子骨周辺をテーピングで保護する
日常的に種子骨に負担がかかる場合は、テーピングで保護するのも有効な手段です。種子骨周辺を適切にテーピングすることで、外部からの衝撃を和らげ、患部への負担を軽減することができます。専門家のアドバイスを受けながら、ご自身の足に合ったテーピング方法を試してみましょう。
3. 足に合った靴を選ぶ
前述したように、足に合わない靴は種子骨障害のリスクを高めます。
- サイズの合った靴を選ぶ: つま先に適度なゆとりがあり、かかとがしっかりとフィットする靴を選びましょう。
- かかとが安定している靴を選ぶ: かかと部分がしっかりとしていて、ぐらつかない靴が理想です。
- クッション性のある靴を選ぶ: 地面からの衝撃を吸収してくれるクッション性のある靴を選ぶことで、種子骨への負担を軽減できます。
特に保育士さんは、仕事柄、長時間立ちっぱなしだったり、動き回ることが多いため、機能性の高い靴を選ぶことが重要です。足の専門家やシューフィッターに相談して、ご自身の足にぴったりの一足を見つけることを強くおすすめします。
まとめ:あなたの足元から健康を考える
足の親指の付け根の痛みは、日常生活に大きな影響を与える可能性があります。特に保育士さんのように、足に負担がかかりやすい職業の方は、日頃から足のケアに意識を向けることが大切です。
今回ご紹介した種子骨障害に関する情報や改善策が、あなたの足の痛み軽減の一助となれば幸いです。もし痛みが続くようであれば、我慢せずに整形外科などの専門医を受診し、適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
Q&A:保育士さんに種子骨障害が多いのはなぜですか?
A: 保育士さんは、おむつ交換や着替えの補助、子どもたちとの目線を合わせた遊びなどで頻繁に「しゃがむ」動作を行います。このしゃがんだ姿勢では、足の親指の付け根にある種子骨が地面に直接当たりやすくなり、その上から自分の体重や抱っこしている子どもの体重が加わることで、種子骨に過度な圧力がかかります。この日常的な負担の積み重ねが、種子骨の炎症や損傷を引き起こし、種子骨障害を発症しやすくする主な原因と考えられています。
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