サンダルと外反母趾の深い関係|脱げにくさが健康のカギ【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 千葉県 西船橋1分】
外反母趾が悪化するサンダルの落とし穴|正しい重心と足のケアがカギ
夏になるとサンダルの出番が増えますが、「そのサンダル、足を悪化させていませんか?」と聞かれたら、ドキッとする方も多いのではないでしょうか。
実は、サンダルの選び方や歩き方によって、外反母趾や扁平足などの足の変形が進行してしまうことがあります。本記事では、外反母趾とサンダルの関係を明らかにし、どんなサンダルを選ぶべきか、そしてどう歩けば足の健康を守れるのかを詳しく解説します。
足の重心、どこにありますか?
足で立っているとき、重心は前側と後ろ側のどちらにありますか?
実は、足の真ん中(やや後ろ)にある踵骨(しょうこつ)という大きな骨が、体重を支えるための重要な役割を担っています。
ここに部分に重心を置くことで、足全体が正しく機能し、外反母趾や扁平足などのリスクを減らすことができます。
一方、スリッパやスリッパ型サンダルのように、足を固定しないタイプの履き物は、自然と前足部に体重がかかってしまいます。
このようなスリッパで足の中盤(踵骨)に重心を置くと歩行中にサンダルが脱げてしまうからです。その結果、足の前側に無理な力がかかり、親指が外に引っ張られて外反母趾を引き起こす原因になるのです。
「外反母趾改善サンダル」にも落とし穴?
最近では「外反母趾対応」や「足にやさしい」といった謳い文句のサンダルも見かけますが、それらも重心が前に偏ってしまえば改善効果は薄いかもしれません。ましてや、親指を無理やり真っすぐに矯正するものは危ないです。
大切なのは、どんな履き物であれ、「足の中盤で重心をとる」ことができる構造かどうかです。※ただし、重心を気にするのは立ち止まった時だけです。歩く前に足の中盤に重心を置き、足の骨を起こすという意味合いです。歩き始めたら、気にせずリラックスしましょう。
子どもの頃から足の機能を正しく育むことで、大人になってからの外反母趾や足トラブルの予防につながるとされています。
つまり、「履物の選び方と使い方」が、足の健康を守るカギなのです。
江戸時代に外反母趾はいなかった?
興味深いことに、江戸時代には外反母趾の人はほとんどいなかったという説があります。
これは、草履という履物と、歩き方に秘密があります。
なぜ草履で足が壊れなかったのか?
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和服生活で歩幅が小さく、スローな歩き方だったため、意識せずとも自然と重心が後ろ(かかと)に残っていた。
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草履は足にしっかりフィットするように調整されており、足の前側に力を入れずとも脱げにくかった。
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昔の人々は日常的に徒歩で移動していたため、足裏の筋肉が発達していた。
加えて、江戸時代の平均寿命は40〜50歳。外反母趾などの足の変形が現れるのは多くが50歳以降とされているため、単純に「発症する前に寿命を迎えていた」可能性も考えられます。
結局、どんなサンダルを履けばいいの?
外反母趾を防ぐためのサンダル選びには、以下の3つのポイントを意識しましょう。
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かかとがしっかり固定されるもの
→歩いていてもカカトがカパカパせず、脱げない構造が必須です。 -
ヒールが高すぎないもの
→前足部への負担が軽減されます。 -
本気で足を整えたいなら、スニーカーが最適ですが・・・
→スニーカーは「足のコルセット」。外反母趾を矯正するのではなく、足の骨格を潰しっぱなしにせず歩行を補助してくれます。
正しい歩き方で足を守る|今日から実践できるケア
サンダル選びと同じくらい大切なのが、「歩き方」です。
ポイントは以下の通り:
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かかとから地面につけ、足の裏全体で体重を支える(自然に歩いていただければ、こうなると思います)
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重心を意識するのは、歩く前のみ。歩き始めたら「足の前側に重心をかけない」など意識せずリラックスして歩いてください。
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脚を持ち上げるように歩く。そうすると引きずらずに歩けます。
まとめ
夏の必需品であるサンダルも、選び方や履き方次第で外反母趾や扁平足を悪化させる可能性があります。
歩く前に足の骨格を起こす為に重心を意識すること、サンダルは脱げにくい構造、そして正しい歩行動作。この3つを意識することで、足の健康を守ることができます。
「サンダルを履くたびに足が痛くなる」「外反母趾が進行している気がする」そんな方は、一度自分の重心の位置と歩き方を見直してみてはいかがでしょうか?
足は体の土台。毎日使うからこそ、大切にしてあげたいものですね。
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