第454歩 親指の付け根がズキッ…それ「骨の痛み」じゃなくて“バニオンの炎症”かも!【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

QFA:外反母趾の「バニオン(bunion)」とは? ― 出っ張り?炎症?痛みの正体を徹底解説!
Q. 外反母趾の“バニオン”って何ですか?
A. 「骨の出っ張り」そのものを指しますが、痛みの原因は“炎症”です。

姿勢や歩き方、靴を見直すことによって、外反母趾の痛みは比較的早く収まることが多いです。しかし、なかなか痛みが取れない方も、当センターでも稀にいらっしゃいます。その場合は、バニオンの炎症を疑います。しかし最終的には痛みが取れることがほとんどです。なかなか痛みが取れない方は、とりあえずは、靴に当たらないようにカットバン・テープなどでガードしてあげてください。そして靴を脱いだあとはアイシングを5分ほどしてくださいね!
痛みの正体「バニオン(bunion)」とは?
「バニオン」とは、外反母趾にともなって
親指の付け根が外に飛び出して見える凸部のことを言います。
靴に当たると赤く腫れて痛くなる、あの出っ張りがバニオンです。
実際には、骨の変形だけでなく、その上にある滑液包と呼ばれる袋(骨と骨の間の袋)が関節からプリンと出て、その中で炎症を起こして痛みを発します。
つまり――
バニオン=骨の出っ張り
痛み=その出っ張り部分の炎症
なぜ「バニオン」はできるの?
外反母趾が進行すると、
親指(母趾)は人差し指の方へ“くの字”に曲がり、
その根元の骨(甲の部分)は内側へズレます。
この骨のズレが“出っ張り”をつくり、
靴が当たることで摩擦と圧迫が起こります。
そして、その刺激によって滑液包炎(滑液包と呼ばれる袋(骨と骨の間の袋)が関節からプリンと出たもの)が生じ、
赤く腫れたり、ズキズキと痛むようになるのです。
先の細い靴は特に要注意!
前滑りで親指の付け根に強い圧力がかかり、炎症が悪化しやすくなります。
バニオンセルフチェックリスト
あなたの足、もしかして「バニオン予備軍」かもしれません
✅ 靴を脱ぐと、親指の付け根(内側)が赤くなる
✅ 親指の付け根が出っ張っていて、靴に当たる
✅ 足の親指が人差し指と重なり始めている
✅ 足の裏の母趾球(親指の下あたり)が硬い
✅ 立っているときに親指が地面に触れていない
✅ 親指の内側にタコやマメができている
👉 2つ以上当てはまる方は要注意!
バニオン(外反母趾)の予備軍、もしくは初期〜中期の可能性があります!!
痛みの正体:骨ではなく「滑液包炎」
「骨が痛い」と思っている方が多いのですが、
実際には骨の表面を覆う滑液包(骨と骨の間の袋)が炎症を起こしていることがほとんどです。
靴の圧迫・長時間の立ち仕事・硬い床での歩行などで摩擦が起こり、
滑液包が腫れてしまうのです。
この状態を「滑液包炎(bursitis)」といい、
触ると熱っぽく、赤く腫れてズキズキ痛むのが特徴です。
日本人が「バニオン」になりやすい理由
実は、日本人には外反母趾体質があるともいわれています。
-
日本人は関節が柔らかく、靭帯が伸びやすい
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扁平足・開帳足が多く、アーチ構造が崩れやすい
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「脱ぎ履きしやすい靴」文化で、靴の中で足が動きすぎる
この3つが重なることで、
親指の根元が内側にズレやすくなり、バニオンが生じやすくなるのです。
対策・セルフケア法
バニオンを悪化させないためには、
「靴・姿勢・歩き方」の三方向から見直すことがポイントです。
まとめ:バニオンは“結果”であり“サイン”でもある
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バニオンとは | 外反母趾で親指の付け根が飛び出した“骨のコブ” |
| 痛みの正体 | 出っ張り部分の滑液包炎(炎症) |
| 主な原因 | 骨のズレ+靴+歩き方のクセ |
| 改善の鍵 | 靴・姿勢・歩き方 |
バニオンは単なる「見た目」ではなく、
あなたの足の機能が悲鳴を上げているサインです。
放置すると、外反母趾の変形が進み、
膝や腰にも影響が出るケースも少なくありません。
まとめQFA
Q. バニオンとは?
A. 外反母趾で親指の付け根が飛び出した“骨の出っ張り”です。
Q. 痛みの原因は?
A. 出っ張りの下にある滑液包が炎症を起こすため。
Q. 改善するには?
A. 靴・アーチ・歩き方を同時に見直すことが重要です。
👣 専門監修:足のケアセンター船橋 柔道整復師 髙野篤史

