第451歩「靴のせい」だけじゃない!裸足民族にもわずかに外反母趾がある“本当の理由”【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

Q&A:靴を履かない民族にも外反母趾はいる? ― 裸足が教えてくれる「足の真実」

Q. 靴を履かない民族でも外反母趾になる人はいるの?

A. はい、まれにいます。
ただし、その割合はごくわずかで、現代人の外反母趾発生率(約30〜40%)に比べて圧倒的に低いことが、多くの研究で確認されています。つまり、「外反母趾は靴のせい」だけではなく、「歩き方」「遺伝」「足の使い方」にも深く関係しているということです。


👣 靴を履かない民族での外反母趾発生率は「数%未満」

ケニアやタンザニアのマサイ族、インドの農村地域の女性、南太平洋の島民など、裸足やサンダルで生活する民族を対象にした調査では、現代社会のような外反母趾・偏平足・開帳足の症例はほとんど報告されていません。

その理由はシンプル。
彼らの「足」が本来の動きを失っていないからです。
足指が自由に広がり、地面をしっかりとつかむ動きが自然にできているのです。


👠 なぜ現代人には外反母趾が多いのか?

最大の原因は、「靴」による足指の圧迫と機能低下です。

特に以下の靴文化はリスクを高めます:

  • 先の細いパンプスやヒール靴

  • 硬い革靴・大き目のスニーカー

  • サイズの合っていない靴

こうした靴により、歩き方が乱れることで足のアーチ(土踏まず)が崩れ、親指を内側に押し込みます。結果、母趾の関節が内側に倒れ、時間をかけて外反母趾が進行していきます。


🧬 靴を履かなくても外反母趾が起こる理由

では、裸足で暮らしているのになぜ外反母趾が「ゼロ」ではないのでしょうか?

それには、以下の3つの要因が関係しています。

  1. 遺伝的要因
     関節が柔らかい、靭帯が緩い、骨格の形が似ているなど、
     親から受け継ぐ体の特徴が“外反しやすい足”を作ることがあります。

  2. 歩行バランスの崩れ
     裸足でも、親指に体重をかけすぎたり、外側重心で歩いたりすると、
     母趾の関節に偏った負担がかかり、同様の変形を起こします。

  3. 都市化による靴文化の浸透
     アフリカや南太平洋でも、都市部では靴を履く習慣が増え、
     それに比例して外反母趾の発症率も上昇傾向にあります。


🦶 外反母趾を防ぐための「足チェックリスト」

以下のチェック項目に2つ以上当てはまる方は、外反母趾予備軍の可能性があります👇

  • 足の親指が人差し指と重なっている

  • 靴を脱ぐと足の親指の付け根が赤くなる

  • 親指の付け根が靴に当たって痛い

  • 指が地面をしっかりつかめない

  • 親指にタコができている


🌱 まとめ:外反母趾は「靴+歩き方+遺伝」の複合問題

  • 靴を履かない民族では外反母趾はほとんど見られない

  • それでも遺伝・歩行の偏りによって発症する人もいる

  • 現代の日本人に本当に大切なのは「靴」、そして「足を正しく使うこと」

つまり、靴文化の中でも“自然な足の使い方”を取り戻すことこそ最大の予防策


🔍 参考

地域・文化圏 外反母趾発生率 備考
日本(女性) 約30〜40% 60代以上では50%超
日本(男性) 約10〜15% 革靴文化・姿勢も影響
欧米諸国 約25〜35% 靴文化共通
裸足文化圏 1〜3%未満 靴による圧迫が少ない

つまり「30〜40%」という数字は、日本を含む現代的な靴文化社会の成人女性に関する平均的な発生率を示しています。






👣 専門監修:足のケアセンター船橋 柔道整復師 髙野篤史

 

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