第461歩 中年女性に急増!足の指がチクチク痛む「モートン病」― 50年で崩れる足のアーチと“前重心歩き”の落とし穴【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

QFA:モートン病とは? ― 足の指のしびれや痛み、実は“歩き方”が原因かも!
Q. モートン病ってどんな病気?
A. モートン病は、足の中指と薬指の間などに走る神経が圧迫され、痛みやしびれが出る症状です。
靴の中で足が圧迫されたり、足のアーチが崩れることで神経が刺激され、指の付け根が「ズキッ」「チクチク」「焼けるように痛む」といった症状が出ます。
「立ち仕事で足の前が痛い」「ヒールを履くと指がしびれる」「中指と薬指の間に小石を踏んだような違和感がある」
――そんなあなた、モートン病の可能性があります。

50代以降の女性に多いと言われています。しかし若い女性でもみられます。柔道整復師として以前整骨院にて院長を務めていた時のお話です。若い女性(20代)の患者様で、足首を捩じっていなが、捻挫のような症状が出ていました。足首・足の外側が痛いとのこと。実はこれモートン病だったのです。その時は捻挫だと思っていたので、包帯固定などしていましたが、治るはずありませんよね・・・。
この記事の概要(最初にわかるポイント)
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モートン病は神経の圧迫による痛み
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中年女性に多い理由がある
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歩き方・重心の乱れが根本原因
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靴・インソール・足の使い方を変えると改善が期待できる
【チェックリスト】あなたの足、モートン病のサインかも?
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指の付け根にピリッとした痛みやしびれがある
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歩くと「小石を踏んでいる」ような感覚がある
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ヒール・パンプス・革靴を履くと痛みが強くなる
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足の横幅が広がって靴が合わなくなってきた
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足裏のタコやマメが増えた
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足のアーチ(土踏まず)が低下している気がする
ひとつでも当てはまるなら、足のアーチ構造に問題があるかもしれません。
モートン病が“中年女性”に多い理由
モートン病は中年以降の女性に好発します。
理由のひとつは、「足の寿命は約50年」と言われていることにあります。
50年経つと、土踏まずを支えている足の甲の靭帯が緩み、アーチが落ちてくるのです。
すると、足の横幅が広がり、骨の間のすき間が狭くなり、神経が圧迫されやすくなる。
さらに問題なのは、足の前側に体重をかけて歩く癖があること。
この歩き方は、ちょうど「第3・第4趾の神経(モートン神経)」を踏みつける形になり、痛みを誘発します。
そしてもうひとつの特徴――
日本人女性は足の甲が薄い(扁平な)人が多いという点です。
足の甲が薄いと、靴との隙間ができやすく、靴の中で足が前に滑りやすくなります。
これがさらに前足部への荷重を増やし、モートン病を悪化させてしまうのです。
つまり、
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加齢による足の靭帯のゆるみ
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前方荷重の歩行習慣
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日本人女性特有の足の形状
この3つが重なることで、モートン病が起きやすい環境が整ってしまうのです。
原因 ― 痛みの正体は“神経の圧迫”
モートン病は、足の中指と薬指の間(第3・4中足骨間)を走る神経が圧迫されて起こります。
ヒールやパンプスなどのつま先が狭い靴を履くと、前足部に過剰な圧力がかかり、神経が圧迫されやすくなります。
さらに、足の横アーチ(土踏まずの横のカーブ)が落ちると、骨同士の間が狭まり、神経が挟まれるようになります。
つまり、靴×足の崩れ×歩き方が、モートン病を生む三大要因です。
改善の第一歩 ― 医療+足育(そくいく)の両輪でアプローチ
モートン病は「治す」ではなく「改善する」症状です。
まずは皮膚科や整形外科で診断を受け、神経の炎症や骨の状態を確認することが大切です。
そのうえで、当センターの考え方を取り入れることで、根本改善が期待できます。
足育では、
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正しい立ち方・歩き方の教育
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足指の機能を取り戻す運動
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適切な靴選び・フィッティング
を通して「再発しない足」を育てることを目的としています。
足のケアセンター船橋では、「動作学」「足学」「整体」を組み合わせ、
あなた自身の“歩行パターン”を整えることで、神経への負担を根本から取り除いていきます。
放置は危険! モートン病が悪化するとどうなる?
モートン病を放置すると、神経が慢性的に炎症を起こし、神経腫(しんけいしゅ)というコブのような変化を起こします。
この状態になると、歩くだけで強い痛みを感じ、靴を履くのも難しくなることがあります。
早期に「歩き方」を見直し、足のアーチを守ることが何よりも大切です。
【まとめ】モートン病は「歩き方を変えれば」改善できる
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モートン病は神経の圧迫で起こる
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特に中年女性に多く、足の靭帯の緩みと前荷重歩行が原因
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日本人女性の足の甲の薄さもリスク要因
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医療+足育の両面アプローチで再発を防げる
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放置すると神経腫に悪化する可能性がある
モートン病は“改善できる”病気です。
痛みを我慢せず、足の使い方を見直すことで、再発を防ぎながら“生涯歩ける足”を取り戻しましょう。

