第457歩 「成長期だから大丈夫?」NO! 子どもにも外反母趾もあります【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

QFA:外反母趾は子どもでもなる? ― 成長期の足に起きている“静かな変化”とは

外反母趾というと「大人の女性がヒールでなるもの」と思われがちですが、
実は最近、小学生や中学生でも発症するケースが増えています。
その背景には、「靴選びの誤り」「外遊びの減少」「姿勢の乱れ」など、
現代の子どもたちを取り巻く環境の変化が大きく関わっています。


 Q. 子どもでも外反母趾になるの?

A. なります。
子どもの足は骨がまだ柔らかく、靴や歩き方の影響を受けやすいため、
早い子では小学校低学年から外反母趾の兆候が見られることもあります。
特に女の子に多く、成長期に放置すると将来的な足の変形や痛みにつながることもあります。

外反母趾


子どもが外反母趾になる3つの主な原因

① サイズの合っていない靴

  • 大きすぎる靴 → 足が中でズレて、親指が内側に押される

  • 小さすぎる靴 → 指が圧迫されて変形しやすい

  • 柔らかすぎる靴 → 足の骨格を支えきれず、アーチが崩れる

特に「成長期だから少し大きめを」と考えて選んだ靴が、
かえって足の不安定さを助長し、外反母趾リスクを高めるケースがよくあります。
靴のフィッティングは、成長に合わせて定期的な見直しが重要です。

※マジックやヒモで固定できることが大切です。


② 扁平足・開張足(かいちょうそく)

足のアーチ(土踏まず)が低下すると、
横のアーチも崩れ、指の付け根の骨が広がります。
結果、親指が内側に倒れやすくなり、外反母趾が進行します。

最近のお子様は、外遊びや裸足で走り回る機会が減り、
足の筋力が弱くなっている傾向があります。
これが筋力不足による扁平足 → 外反母趾への移行という流れを生んでいます。特にコロナ禍を過ごした子供にはこの傾向が強いと言われています。


③ 足の指を使わない歩き方・姿勢

  • スマホやゲームによる猫背姿勢・前重心

  • ペタペタ歩く

  • 固定力のないスニーカーの着用

これらが、足裏のバランスを崩し、親指の付け根(母趾MTP関節)に負担を集中させます。
足のアーチ構造は「全身の姿勢バランス」とも密接に関係しており、
外反母趾は単なる足の問題ではなく全身の使い方の乱れでもあります。


👟子どもの外反母趾セルフチェックリスト

お子さんに次のような様子はありませんか?

✅ チェック項目 見られるサイン
親指が内側に傾いている 靴を脱ぐと、他の指より明らかに傾きがある
親指の付け根が出っ張っている 軽く触れると骨の出っ張りが感じられる
靴下の親指部分が擦り切れる 歩行時に親指が過剰にこすれている証拠
「親指の付け根が痛い」と言う 長時間歩く・走ると痛む
靴がいつも同じ場所だけ変形する 片足重心や足のねじれがある

ふたつ以上当てはまれば、外反母趾の可能性があります。


予防・改善の3ステップ

① 正しい靴選び

  • つま先に5mmの余裕がある

  • かかとがしっかり固定される(カカトの部分の素材が硬い)

  • 固定できる

「成長期だからこそ靴選びが最重要」です。
サイズだけでなく、「形」「素材」「固定性」までチェックしましょう。


② 足指を使う遊びを取り入れる

足の筋肉を自然に使うことで、アーチが再形成されます。

おすすめの足育(そくいく)トレーニング:

  • たくさん動く!遊ぶ!

これらは扁平足・外反母趾・O脚の予防にも有効です。


③ 専門家のチェックとインソール調整

成長期の足は柔らかく、まだ「矯正」よりも「誘導」で改善が可能です。
そのため、専門的な視点で足の状態を確認し、
インソールや足底サポートによって正しいアライメントへ導くことが理想です。

成長期に正しくケアすれば、ほとんどの外反母趾は進行を防げます。
逆に放置すると、大人になってからの治療は格段に難しくなります。


まとめ:子どもの外反母趾は「今」だからこそ治せる

子どもの外反母趾は、「遺伝」ではなく「生活習慣」がつくるものです。
成長期に足の正しい使い方と靴選びを身につけることが、
未来の外反母趾・膝痛・姿勢崩れの予防につながります。

足は“体の土台”。
土台が崩れれば、家(体)も傾きます。
小さなサインを見逃さず、今のうちに足のケアを始めましょう。






👣 専門監修:足のケアセンター船橋 柔道整復師 髙野篤史

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