第456歩 足のアーチがつぶれる?歩きスマホが“足と命”の両方を危険にさらす理由【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

QFA:歩きスマホは「足」を壊す? ― 危険なのは転倒だけじゃない!
Q. 歩きながらスマホを見ていると、危ないですよね・・・。足にも悪いって本当でしょうか?
A. はい、本当です。歩きスマホは「姿勢」や「視野」だけでなく、足の骨や靭帯、さらには体幹の安定性にも悪影響を及ぼします。
そして足の崩れは全身のバランスを崩す出発点でもあるのです。

歩きスマホ・・・危ないですね!当センターがある西船橋でも、たくさんの人が歩きスマホをしています。足にも悪いのですが、その前に、とても危険な行為です。目を瞑って歩いているようなものですので、やめましょうね!
【普段歩きスマホしているかチェックリスト】あなたの歩きスマホは足、そして体を壊してしまいます
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無意識に下を向いて歩いている
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歩くたびにつまづきやすくなった
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足の前側や指の付け根が痛い
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最近、足幅が広がってきた気がする
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外反母趾・内反小趾が進行している
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扁平足、タコ・ウオノメ、モートン病がある
ふたつ以上当てはまるようであれば、歩きスマホ癖があるのかもしれません!!
歩きスマホが足に与える“見えないダメージ”
歩きながらスマホを見ると、自然と目線が下になります。
その瞬間、重心は体の前方にズレ、足の前側(つま先寄り)に過剰な荷重がかかります。
この状態が続くと、足のアーチを支える靭帯が伸び、片足28個の骨が広がりやすくなるのです。
足が“ペチャッ”と広がれば、次のような悪循環が起きます。
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アーチの低下 → 扁平足
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足裏の圧力集中 → タコ・ウオノメ
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神経の圧迫 → モートン病
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骨の変形 → 外反母趾・内反小趾
これは単なる「足の疲れ」ではなく、構造的な崩れ。
足の骨が緩むと、土台を失った体幹も不安定になります。
首・姿勢・足、すべてが連鎖して崩れる
下を向く姿勢は、首を前に突き出した「スマホ首(ストレートネック)」も誘発します。
首が前に出ると、身体全体の重心はさらに前方へ移動。
結果として、足の前側でブレーキをかけるような歩き方になります。
この悪循環が続くと、足の筋肉や靭帯は常に張力がかかり、
「動かないのに疲れる」「歩くとだるい」状態へ。
足の構造を理解し、正しく使うことこそが、根本改善の第一歩です。
足の崩れは全身の不調につながる
足育(そくいく)でも、「足は全身の土台」として、
日常動作の中での姿勢・荷重バランスを重視しています。
足を整えることは、姿勢・体幹・視覚情報処理を整えることにもつながります。
足が崩れると、骨盤や背骨、首の位置までもズレ、
体の軸がブレることで慢性的な肩こり・腰痛・疲労感へとつながります。
つまり、「歩きスマホ=足の崩壊」だけでなく、「全身の機能低下」をも招くのです。
👁「視野」と「注意力」もスマホに奪われる
人間の視野は左右約180°ありますが、上方向は約60°、下方向は約75°しかありません。
(※個人差あり)
つまり、おでこのちょっと上くらいは、スマホをみていると全く見えなくなります。スマホを見る=視線を下げることで、前方(危険や段差)への視野を失うことになります。
さらに、脳科学的には「注意のトンネル化(attentional tunneling)」が起こります。
スマホを見ている間、脳の「頭頂葉」「前頭前野」が働き、
視野の中心に注意を集中する一方で、周囲の情報を無意識に抑制してしまうのです。
その結果、
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周りが見えない
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音にも反応が鈍くなる
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足をしっかり上げられない
という状態になり、とても危険です。
🚶♀️まとめ:歩きスマホは「足と身体の崩壊」と「事故」の隣り合わせ
歩きスマホは、足の骨・靭帯・神経・姿勢・視野…それらがすべて連鎖的に乱れる行為です。
もし今、「なんとなく足が広がった」「つまづきやすくなった」と感じているなら、
それはあなたの足がSOSを出しているサインです。
そして何よりも「危険」と隣り合わせということ。
足と身体を守る絶対条件として、「歩きスマホをやめる」こと。
そして、本来の正しい歩き方・姿勢バランスを取り戻しましょう。
👣 専門監修:足のケアセンター船橋 柔道整復師 髙野篤史

