第455歩 親指の関節、ちゃんと動いてる?外反母趾の関節で起きている意外な現象とは?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

QFA:外反母趾の中で何が起きているの? ― 指の関節が“動かなくなる”本当の理由
Q. 外反母趾って、足の形が曲がるだけじゃないの?
A. 実は、外反母趾は「形」だけの問題ではありません。
見た目の変形の奥では、関節(骨と骨は膜に包まれていて、関節包といいます)の中の小さな動きが乱れています。
この小さな動きが失われることで、痛み・疲れ・歩きにくさが生まれてしまうのです。

足のケアセンターには、たくさんの外反母趾の方がいらっしゃいます。動作改善とともに、施術も行うのですが、親指を動かす時はやはり気をつけています。グイグイ動かすと痛みが強くなってしまうこともありますし、動かしたところで功を奏したという方もあまりいないと思います。ポイントは骨と骨を繋ぐところ。ここが固まらないように動かしてあげると可動域が上がって、角度が変わるかもしれません!
外反母趾の中では、指の関節がどう動いている?
みなさんの足の親指のつけ根には骨と骨を結ぶ「関節(かんせつ)」があります。歩いたり立ったりするとき、骨どうしが少しずつ“すべり合う”ように動いています。関節の間にある関節包、この中の動きを「関節包内運動」と呼びます。関節の健康に欠かせない仕組みです。
ところが外反母趾になると、このすべり方が変わってしまいます。
土踏まずが潰れるテンションがかかることで、親指の付け根が外に引っ張られ、関節の内側と外側のバランスが崩れるのです。
外反母趾で起こる3つの変化
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関節の外側(小指側)がかたくなる
→ 動きが少なくなり、すべりが止まる。 -
関節の内側(反対側)がゆるくなる
→ グラグラして、安定しない。 -
骨のすべりがうまくいかなくなる
→ 動かすたびに「動かしにくい」、場合によっては「痛い」と感じる。
つまり、関節の中の“なめらかなすべり”がなくなってしまうんです。
関節は「ドアのヒンジ」と同じ!
関節はドアのちょうつがい(ヒンジ)のようなもの。ネジがゆるんでいるとドアがガタガタして閉まりにくくなり、
サビつくとギギギッと動かなくなりますよね。
外反母趾もまったく同じ。
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ゆるみすぎた部分 → グラグラ不安定
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かたくなった部分 → 動かない
だからこそ、関節の中で正しい方向に動くように戻すことが大切です。
🧭チェックリスト:あなたの足にも“関節のズレ”が起きていませんか?
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親指の付け根が赤くなっている
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靴を脱いだあと、親指の根本がジンジンする
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歩くときに親指を踏みこめない
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親指が小指のほうへ倒れている
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足の甲が広がって見える
✅ 3つ以上あてはまる方は、外反母趾ということ・・・つまり関節包内のすべりが悪くなっている可能性があります。
関節の動きをよくするためにできること
1. 親指以外を動かす
外反母趾があると、浮指(うきゆび)がある可能性が強いです。指に圧力がかからなくなると、足はどんどん崩れてしまいます。まずは足の指を「手」で動かしてあげましょう。
動画で説明します👉横アーチの低下を防ごう!
2. 足全体の骨を動かす練習
足の骨全体を動かすことで、関節の中の滑りを取り戻します。
動きが悪い指ほど丁寧にゆっくり動かしてみましょう。
動画で説明します👉土踏まずを挙げる骨寄せ運動
3. 外反母趾を関節包内運動をする
外反母趾の関節を直接運動しましょう。
動画で説明します👉外反母趾の柔軟運動
💡なぜ「関節の中の動き」が大事なのか?
足の指にある関節包内運動がスムーズだと、
足指は「地面をつかむ」ように動くことができます。それにより全身のバランスも整います。
逆にこの動きが悪いと、足首・ひざ・腰など全身に負担が広がります。
当センターでも、外反母趾の痛みだけでなく、
その「動き方」や「すべり方」を整えるケアも大切にしています。
それが、見た目の変形を防ぐだけでなく、再発予防にもつながるのです。
🧩まとめ:外反母趾は“動きの病気”
| キーワード | 意味 |
|---|---|
| 関節包内運動 | 骨どうしの間で起こる小さなすべりの動き |
| 外反母趾 | 親指が外に曲がり、関節のバランスが崩れる状態 |
| 改善のポイント | 正しい方向への運動と足裏の筋肉トレーニング |
| 大切な考え方 | 「形」より「動き」を取り戻すこと! |
🦶あなたの足も、まだ変えられます
「もう形が変わってしまったから…」とあきらめる必要はありません。
関節の中の動きを整えれば、足はまだ元気を取り戻せます。
毎日の小さなケアが、痛みのない未来を作ります。
👣 専門監修:足のケアセンター船橋 柔道整復師 髙野篤史

