第450歩 外反母趾って角度じゃないの!?専門家が明かす“動かない親指”の本当の危険信号とは【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

QFA:外反母趾は“角度”ではなく“動き”で見る!──痛みの原因と改善のカギは「足の使い方」にある
Q. 外反母趾は、どのくらい曲がると問題なの?
A. 一般的には、親指の角度が15度を超えると外反母趾、20度を超えると中程度、35度を超えると重度とされます。
ですが、実際に足の専門家である私がみるポイントは“角度”ではなく“関節の動き”です。痛みや進行度を決めるのは、数字ではなく“動きの柔軟性”なのです。

🔍 外反母趾は「親指の角度」より「関節のムーブスケール」で判断する
外反母趾というと、親指が「外側に曲がっている状態」をイメージされる方が多いと思います。
確かに、見た目の角度は重要な目安になります。ですが、当センターでは「関節の動き(可動性)」をみています。
当センターでは、「ムーブスケール(M/S)」と呼ぶ独自の評価法を採用しています。
これは、親指の関節の動きを0〜10段階で数値化して見る方法です。
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0:問題なくスムーズに動く
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10:まったく動かない
このスケールで見ると、単なる“角度”ではわからない改善可能性が見えてきます。
🦶 ムーブスケール別:外反母趾の改善ステージ
| ムーブスケール | 状態 | 改善の見込み |
|---|---|---|
| 0〜5 | 関節の動きが保たれている | 比較的改善しやすく、角度も戻りやすい |
| 5〜8 | 関節の動きが制限されている | 凸の部分は残るが、足の甲の骨を締めることで角度を減弱できる |
| 8〜10 | 関節がほとんど動かない | 進行を防ぎながら、健康寿命を延ばすケアに重点を置く。 放置してしまうと、足だけでなく体にも強い影響が出て、健康寿命も⤵ |
このように、「どのくらい動くか」=足のポテンシャルが、外反母趾の未来を決めます。
💡 チェックリスト:あなたの外反母趾セルフチェック
以下の項目に3つ以上当てはまる場合、外反母趾が進行している可能性があります。
✅ 親指の付け根が出っ張って靴に当たる
✅ 親指の中腹部が内側に凸している
✅ 靴下の親指部分がいつも擦れる
✅ 足の親指を上に反らすと痛い(強鋼母趾・関節炎など別の疾患も疑います)
✅ 足の裏の母趾球が硬くなっている
✅ 親指の爪が巻いている
✅ 歩くと親指の付け根がズキッと痛む
🔎 痛みは“角度”では決まらない――鍵は「足の使い方」
驚かれるかもしれませんが、外反母趾の痛みは角度とは比例しません。
重度(35度以上)の方でも痛みがほとんどない場合もあれば、15度未満の軽度でも強い痛みを感じる方もいます。
痛みの強さを左右するのは、出っ張った凸部分にどれだけ圧が集中しているか――つまり「歩き方・足の使い方」なのです。
足が正しく使えていないと、歩くたびに凸部分に衝撃が加わり、炎症や腫れを起こします。
逆に、足の使い方を見直すことで、角度はそのままでも痛みが軽減するケースも多く見られます。
🧊 痛みが強いときの応急処置
凸の部分が靴に当たって痛い場合は、次のようなケアを行いましょう。
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カットバンやテーピングで保護する
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靴を脱いだ後は5分程度アイシング
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外反母趾専用パッドを使用する
ただし、これらはあくまで一時的な対処法です。
根本改善には、足の構造と動きを変えるリハビリ・歩行改善が必要です。
👣 専門家の視点:足の動きを変えると人生が変わる
外反母趾を根本から改善するには、
「正しい歩行」と「足の構造リセット」が不可欠です。
足のケアセンター船橋では、足育研究会(sokuiku.jp)の理論をベースに、
動作・足学・整体の三本柱で足の機能回復を行っています。
歩き方を変えると、外反母趾だけでなく、膝痛・腰痛・姿勢のゆがみまでも改善していきます。
あなたの「足の使い方」が変われば、健康寿命は確実に延びるのです。
🌱 まとめ:角度より「動き」、形より「使い方」
外反母趾は「曲がり角度」だけで判断をしないほうが良いです。関節がどれだけ動けるか=ムーブスケールの視点が重要です。
足の専門家としてお伝えしたいのは、「外反母趾は身体に大きな影響を与える」ということ。
もしあなたが「外反母趾、なんとかしたい」と感じているなら、
まずは当センターのブログを読み返していただき、歩き方の見直しから始めてみてください。
あなたの足は、まだまだ動けるポテンシャルを秘めていると信じております!
👣 専門監修:足のケアセンター船橋 髙野篤史
👣 参考:足育研究会(https://www.sokuiku.jp/)

