第448歩 親指の付け根がズキッと痛い人へ――外反母趾じゃない“もう一つの犯人”とは?【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

Q&A:足裏の激痛、その正体は?「種子骨障害」を今すぐ疑うべき理由とは?

Q. 足の親指の付け根(裏側)がズキッと痛むのですが、外反母趾とは違うのでしょうか?
A. その痛み、「種子骨障害」の可能性もあります。
親指の付け根の裏側には、体重の数倍もの衝撃を受け止めている「種子骨(しゅしこつ)」という小さな骨があります。この骨が炎症や疲労骨折を起こすと、まるで「針で刺されたような痛み」が走ります。
とくに足に合っていない靴を日常的に履いている方、保育士さんのようにしゃがみ込む姿勢の多い方、または浮き指・扁平足・外反母趾を放置している方は要注意。放置すれば、歩行不能レベルの激痛や手術リスクにまで進行するケースもあります。

外反母趾

私の妻も、以前種子骨骨折を起こしました。室内で、しゃがみ込む動作が多く、種子骨に負担がかかっていたようです。この骨が折れたら、当然歩くのが痛くなります。痛みを逃す歩行を覚えてもらい、今では私の歩き方講座に耳を貸さないくらいほど足は良くなりました・・・。

 


種子骨は、足のテコを支える「小さな滑車」

種子骨(しゅしこつ)は、足の親指の付け根の裏側にある、2つの小さな丸い骨です。
この骨は「長母趾屈筋腱」という腱の中に埋まっており、歩行やジャンプ時に地面を蹴る力をスムーズに伝える「滑車」の役割を果たしています。

人がまっすぐ立ち、スムーズに一歩を踏み出せるのは、このわずか数ミリの骨がしっかり働いているからなんです。
まさに「足の小さな心臓」とも言える存在です。


外反母趾とは違う「足裏の一点痛」

外反母趾の痛みが「親指の外側」に出るのに対し、種子骨障害では「母趾球(親指の付け根の足裏)」の深部に強い痛みが出ます。
特に、歩く・つま先立ちをする・地面を蹴る瞬間にズキッと刺すような痛みを感じるのが特徴です。

一見すると腫れも変形もないため、我慢して使い続けてしまう人が多いのですが、それが最も危険。
痛みの裏側では、炎症(種子骨炎)や疲労骨折が静かに進行していることがあります。


【チェックリスト】種子骨障害が出やすいセルフチェック

下の項目に当てはまるものがあれば、靴選びを見直すタイミングです。

☑ 扁平足や浮指など、足のアーチの崩れがある
☑ 内側のくるぶしが下がってしまう、足の骨格を拡げてしまう足の使い方
☑ しゃがみ込むことが多い
☑ ハダシが多い
☑ 歩くと太ももが疲れやすい
☑ 靴下の親指部分に穴があく

2つ以上当てはまった方は、種子骨障害が出やすいサイン
種子骨は、立っているだけで体重の約半分の圧を受け、走る・ジャンプするなどの動作では体重の3〜5倍の衝撃を受け止めています。
それほど負担の大きい場所にあるため、足の構造バランスが崩れると、瞬く間に痛みが出ます。


放置の先にある「骨折」や「手術」のリスク

軽度の炎症を放置して歩き続けると、骨に微細なヒビが入り、やがて疲労骨折(種子骨骨折)に発展します。
骨折に至ると、治癒まで数ヶ月かかることもあり、場合によっては
外科的処置(摘出手術)が必要となるケースもあります。

さらに、痛みをかばって歩くうちに、膝・股関節・腰などにも負担が波及します。
「痛みが出た時点で、すでに体全体のバランスが崩れている」と考えるべきでしょう。


もし今、足裏の一点が痛いなら

「ただの疲れかな」「靴擦れかも」と思って放置する前に、まず以下を確認してみてください。

  • 親指の付け根を押すとピンポイントに痛い

  • 地面を蹴るとズキッと痛む

  • ハイヒールや硬い靴で悪化する

  • 痛む場所にタコや魚の目ができている

これらが3つ以上当てはまる場合、種子骨への異常ストレスが生じている可能性が高いです。
早急に専門的なフットケア機関でチェックを受けましょう。


初期対応のポイント

痛みを悪化させないためには、まず「除圧」が最優先です。その為には
①正しい靴選び・履き方
②正しい足の使い方(姿勢・歩き方)
が必要です

👉テーピングはどお?足を本気で治したい人が知るべき「足の心得」とは!?


「足のケアセンター船橋」が重視する“足育”の視点

足のケアセンター船橋では、単に痛みを取るのではなく、足の構造と使い方の再教育=足育(そくいく)を大切にしています。
これは、https://www.sokuiku.jp/ が提唱する「足の発達・機能を取り戻す教育」と同じ理念に基づいた考え方です。

子どもの頃からの靴選びや歩き方のクセが、将来の足のトラブルを左右します。
つまり「痛くなってから対処する」のではなく、「痛みを出さない足をつくる」ことが、真の予防になるのです。


監修:足のケアセンター船橋|足学×整体×動作分析の専門サロン
足の健康は、全身の健康。今日からあなたの“足元改革”をはじめましょう。





 

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