第435歩 放置すると歩けない!?女性に多い「モートン病」の原因と予防法【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 西船橋1分】

「モートン病」という名前を聞いたことはありますか?
モートン病は、特に40代以降の女性に多く見られる足のトラブルで、足の指の付け根、特に中指と薬指の間(足裏側)に痛みやしびれがあらわれる症状です。歩くと「ピリッ」と神経を刺激するような痛みが出たり、長時間の立ち仕事でジワジワ痛んできたりする方も少なくありません。
この症状の原因は、足の指へ伸びる神経が圧迫されることです。足の甲ではなく裏側に神経が通っているため、ヒールの高い靴や先の細いパンプスなどで圧迫されやすくなります。特に日本人女性は男性に比べて足が薄く、神経への負担がかかりやすい傾向があるとも言われています。
なぜモートン病は女性に多いのか?
一番の理由は日本人女性の足に特徴があります。甲が薄く、土踏まずが弱いのです。土踏まずを踏む動作を繰り返すことで、足の神経を圧迫してしまいます。そして「靴」です。ヒールや先の細い靴は、足指の付け根に体重を集中させ、さらに横から圧迫を受けやすい形状をしています。その結果、足の骨と骨の間隔が狭くなり、そこを通る神経が押しつぶされるような状態になってしまいます。足の裏に痛みがあるのに「捻った覚えはない」という方は、もしかしたらモートン病の可能性があります。
歩き方にも原因がある
モートン病は靴だけが原因ではありません。実は「歩き方」も大きく関わっています。
体重が常に前側(つま先寄り)にかかるような歩き方をしていると、足の指の付け根に過剰な負担が集中し、神経の圧迫が進行します。改善するためには、重心をスネの下に置き、脚を持ち上げるように歩くことがポイントです。こうすることで前足部への負担が軽減され、神経への圧迫も和らぎます。
モートン病と他の足トラブル
神経が圧迫されるとモートン病ですが、皮膚に圧迫が加わると「タコ」や「ウオノメ」としてあらわれます。さらに深部の骨にまで負担がかかれば「中足骨骨頭痛」という診断になることもあります。いずれも原因は同じで、「足にかかる負担のバランスの崩れ」にあります。
改善の第一歩は「靴選び」と「足育」
モートン病を防ぐには、まず先述した歩き方・姿勢の見直しが必要です。そして靴。自分の足に合ったサイズを選ぶことが大切です。ただし「ゆるゆるの靴」では逆に不安定になり、足に余計な負担をかけてしまうので注意しましょう。
また、子どもの頃からの「足育(そくいく)」も重要です。足指をしっかり使える環境を整えることは、大人になってからの足トラブル予防にもつながります。足の発達や靴選びについて学べる足育の考え方は、モートン病の改善や再発防止にも役立ちます。
いずれにせよ、重心の置き方や歩き方といった「動作の改善」まで含めることで、モートン病の根本的な予防と改善を目指せます。
モートン病は「神経の圧迫」が原因ですが、決して治らない病気ではありません。痛みが強いときには安静も必要ですが、日々の靴選び・歩き方・足指の使い方を見直すことで、少しずつ痛みは和らいでいきます。
もしあなたが「最近、足の裏がチクチク痛む」「中指と薬指の間がジーンとする」という感覚を抱えているなら、それはモートン病のサインかもしれません。放置せず、まずは医科へ相談してみてください。同時に靴や歩き方から見直してみてください。そして専門的なケアが必要だと感じたら、ぜひ当センターにご相談ください。
あなたの足と身体が整い、これからの生活がより快適で健やかなものになることを願っています。
Q&A
Q. 足の裏、中指と薬指の間が痛いのですが、これはモートン病でしょうか?原因と改善方法を教えてください。
A. 足の裏の中指と薬指の間に「ピリッ」とした痛みやしびれを感じる場合、モートン病の可能性があります。モートン病は足の指へ伸びる神経が圧迫されることで起こり、特に40代以降の女性に多い足トラブルです。原因は、ヒールや先の細い靴による圧迫、甲が薄く土踏まずが弱い足の構造、そして前重心の歩き方などが挙げられます。改善方法は、まず自分の足に合った靴を選び、重心をスネの下に置いて歩く「正しい歩き方」を意識することです。また、子どもの頃から足指を使う習慣を身につける「足育」も予防に有効です。痛みが強い場合は医科へ相談しつつ、靴選びや歩行改善を同時に行うと症状の軽減につながります。