股関節の痛み、その原因は?自宅ケア&危険なサインを見極める方法【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 千葉県 西船橋1分】

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Toggle股関節の違和感、もしかしてサインかも?自分でできるケアと見極め方
「股関節に、なんだか違和感があるな…」
そんなふうに感じているあなた。もしかしたら、その小さなサインを見逃してはいけません。特に、普段から運動をしている方は、まず無理をせずに一休みしましょう。股関節の違和感は、年齢によって様々な疾患が隠れている可能性があり、早めの対応が肝心です。
年齢と股関節の違和感:注意すべき疾患
股関節の違和感は、年齢層によって注意すべき疾患が異なります。
- 小学生のお子さんの場合:
- ペルテス病:4歳~低学年くらいのお子さんで、膝が痛い・・・という時は注意です。明らかなケガ(発生機序)があればいいですが、何もしてないのに膝周りが痛いと訴える時は検査をしましょう。股関節への血流が悪くなり、大腿骨頭が壊死してしまう病気です。成長期のお子さんに多くみられ、厄介な疾病です。
- 大腿骨頭すべり症:ちょっと、ふくよかな高学年男子に多いです。上向きに寝ていただき、足を持って外へ開いていくと痛みます。大腿骨の骨端線(成長軟骨)で大腿骨頭が後ろや下にずれてしまう病気です。急激な成長期に発症しやすいと言われています。成長とともに改善します。
- 70代以上の方の場合:
- 大腿骨骨折:特に大腿骨頸部骨折は、転倒などによって起こりやすく、寝たきりの原因となることもあります。厚生労働科学研究費補助金(医療技術実用化総合研究事業)の研究報告によると、大腿骨頸部骨折の新規患者数は年間約20万人にも上るとされています。2030年には30万人になると言われています。高齢者の骨折は、生活の質に大きく影響するため、特に注意が必要です。
- 変形性股関節症:股関節の軟骨がすり減り、関節が変形することで痛みが生じる病気です。加齢とともに進行することが多く、進行すると日常生活に支障をきたすことがあります。
- 中年期の方の場合:
- 鼠径ヘルニア(脱腸):足の付け根(鼠径部)の筋肉の隙間から、お腹の中の臓器(腸など)が飛び出してくる状態です。痛みや違和感を伴うことがあります。
「ちょっと引っかかる」「少し痛む」程度の違和感であっても、油断は禁物です。しかし、すぐに病院へ行くべきか迷う方もいるでしょう。そんな時に、まずご自宅で試していただきたいセルフケアがあります。
まずはストレッチポールで股関節にゆとりを!
(前述しました症状はストレッチポールやっても良くなりません。それ以外の何となく股関節に違和感あるな・・・という方対象です。)股関節の違和感に悩む多くの方が、まず試して効果を実感しやすいのが、ストレッチポールを使ったケアです。ストレッチポールは、硬めの円柱形をした長さ約1メートルの器具で、筋肉や筋膜、関節を優しく緩めることができます。
使い方はとてもシンプルです。床にストレッチポールを置き、その上に仰向けで寝て、背骨に当たるように体を乗せます。そして、体がブラブラ、グラグラと揺れるのに任せるだけです。
特に意識してほしいのは、骨盤のあたりです。骨盤には、背骨の下部にある仙骨と、お尻の左右にある腸骨の境目に「仙腸関節」という関節があります。この仙腸関節は、強靭な靭帯でガッチリと固定されており、本来あまり大きく動く関節ではありません。しかし、この仙腸関節周辺の筋肉や靭帯を緩めることで、股関節全体の動きにゆとりが生まれるのです。
施術の現場でも、この仙腸関節は股関節の可動域を広げるために非常に重要なポイントとして注目されています。それほど、脚の動きに深く関わる関節なのです。
もしご自宅にストレッチポールがない場合でも、ご安心ください。バスタオルを2枚ほど重ねてクルクルと丸めれば、簡易的なストレッチポールとして代用できます。背骨の下にバスタオルを丸めたものを背骨と同じ方向に置き、5分ほど横になって、体を軽くグラグラと揺らしてみてください。体を動かさずに、ただ寝ているだけでも効果があります。ただし、腰への負担を軽減するため、膝は曲げて立てておくようにしましょう。
歩き方を見直すだけで痛みが軽減することも!
普段の歩き方も、股関節への負担を大きく左右します。もし股関節に違和感がある場合、歩き方を見直すだけで痛みが軽減することがあります。
- 体を反らす歩き方はNG!:体を反らすように歩くと、ソケイブが伸びてしまい、股関節の負担が強くなります。意識して、少しだけ股関節を曲げる、つまり少しだけ腰を曲げるような姿勢で歩いてみましょう。
- 脚を持ち上げるように歩く:足を前に振り出すのではなく、脚全体を持ち上げるように意識して歩くと、股関節への負担が和らぎ、痛みを緩和できる可能性があります。
そして、意外と知られていないのが、物を持つ時の注意点です。
- 荷物は「股関節が痛い側」で持つ!:多くの方が痛くない方の手で荷物を持ってしまいがちですが、実は痛い側の脚と同じ側の手で荷物を持つ方が、股関節への負担を軽減できると言われています。
- 杖は「痛くない脚側」でつく!:杖を使用する際は、痛くない側の手で杖をつくのが正しい使い方です。これらを間違えないように注意してください。
足の指の状態も股関節に影響を与える?
足の指、特に「浮き指」の状態は、股関節の健康にも大きく関わってくることをご存知でしょうか?浮き指とは、足の指が地面にしっかりと接地せず、浮いてしまっている状態を指します。
浮き指になると、足の指で地面をしっかりと掴むことができないため、歩行時に体のバランスが不安定になります。この不安定さを補うために、股関節や膝、腰に余計な負担がかかってしまうのです。特に、高齢者の大腿骨頸部骨折のリスクを高める要因の一つとしても、浮き指は挙げられます。足裏のバランスが崩れることで、転倒しやすくなるためです。
ご自身の足指の状態を確認し、もし浮き指の傾向がある場合は、足指を意識的に使う運動や、足指をサポートするインソールの使用なども検討してみましょう。足元から身体全体のバランスを整えることが、股関節の健康維持にも繋がります。
違和感が続くなら専門医へ
最初にもお話しした通り、股関節の違和感の裏には、重篤な疾患が隠れていることがあります。上記でご紹介したセルフケアを試しても、股関節の違和感が全く改善しない、あるいは悪化するようであれば、迷わず整形外科を受診してください。
嫌な症状の可能性を排除するためにも、専門医による正確な診断を受けることが何よりも大切です。早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、快適な日常生活を取り戻せる可能性が高まります。
あなたの股関節の違和感が、どうか一時的なものでありますように。そして、もし何か異変を感じたら、ご自身の体を大切に、適切な行動をとってくださいね。
Q&A: 股関節に違和感がある時、自分でできる対処法はありますか?
A: はい、日常生活でできるセルフケアがいくつかあります。まず、運動をしている方は無理せず一休みしましょう。軽度の違和感であれば、ストレッチポール(またはバスタオルを丸めたもの)を使った骨盤周りのケアが有効です。仰向けに寝て、背骨の下にポールを置き、体を優しく揺らすことで、股関節にゆとりが生まれます。
また、歩き方を見直すことも大切です。体を反らさず、少し腰を曲げるように歩き、足を前に振り出すのではなく、脚全体を持ち上げるように意識すると、股関節への負担が軽減されます。荷物を持つ際は痛い側の手で持ち、杖を使う場合は痛くない側の手でつくようにしましょう。
ただし、これらのセルフケアで改善しない場合や、痛みが悪化する場合は、重篤な疾患が隠れている可能性もあるため、必ず整形外科を受診してください。
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