足裏の痛み中足骨骨頭症の症状と改善法|テーピングよりも歩き方がカギ【外反母趾.足育をはじめとした足の悩みの整体院 千葉県 西船橋1分】

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「最近、歩くと足の裏がズキズキ痛む…」
「指の付け根のあたりがピンポイントで痛い」
「靴下に同じ場所ばかり穴があく」

そんなお悩みをお持ちの方は、もしかすると「中足骨骨頭症(ちゅうそっこつこっとうしょう)」かもしれません。これは、聞き慣れない疾患ですが、意外に多くの人が悩まされている足の障害のひとつです。

今回は、この中足骨骨頭症の原因・症状・間違いやすい対処法・正しい改善法について詳しく解説します。


中足骨骨頭症とは?

中足骨骨頭症とは、足の指の付け根(特に第2趾や第3趾の下)に位置する中足骨頭という部分に負担がかかり続けることで、骨自体に炎症が起きたり、痛みが生じる疾患です。皮膚も厚くなるのでタコや魚の目にもなります。

この部分は、本来なら足裏のアーチ構造が衝撃を吸収することで守られていますが、過度な負荷歩き方の癖などにより、ダイレクトに地面からの衝撃を受けてしまうと、次第に骨自体に炎症や変形が進行していきます。これはつまり横アーチの低下にも繋がります。

どんな人がなりやすい?

  • 足の前側(つま先側)で地面を「蹴るように」歩く人

  • ハイヒールやつま先重心の靴をよく履く人

  • 扁平足や横アーチの崩れがある人

  • 外反母趾・内反小趾などで足のバランスが崩れている人

  • 足の骨格に柔軟性がない人や加齢によりアーチが低下している人

中でも特徴的なのが、「歩くときにつま先で地面を蹴るような動作」が癖になっている方です。


主な症状

  • 指の付け根の裏側がピンポイントで痛む(特に第2・第3趾)

  • 歩くとズキッと痛みが強くなる

  • 踏み込む瞬間や体重をかけた時に痛む

  • 痛みが慢性化しやすい

  • タコ(胼胝)ができて皮膚が厚くなる

  • 靴下の同じ部分に穴が開きやすい

  • 指で押すと鋭い圧痛がある

これらの症状は、足底腱膜炎やモートン病、外反母趾と似ている部分もあるため、誤診されやすい疾患でもあります。


中足骨骨頭症の原因は「蹴り出す歩き方」にある

この疾患の大きなポイントは、「足裏の前側(中足骨頭)に繰り返し負荷がかかること」が原因である点です。

特に、足の指が反り返るような「蹴る動き(キック動作)」の際に、隠れていた骨の頭(中足骨頭)が地面にダイレクトに当たり、それが1日に数千回以上繰り返されることになります。

  • 1,000歩 → 1,000回負荷

  • 10,000歩 → 10,000回負荷

しかも歩く際には足には体重の3倍の負荷がかかり(走ると5倍!)この繰り返しが炎症を起こし、慢性的な痛みへとつながっていくのです。


テーピングは使わないで!その理由とは?

中足骨骨頭症に対して、「テーピングを貼って保護する」「アーチを支えるテープを巻く」といった対処法が紹介されることがあります。

しかし、これは根本的な解決にはなりません。

なぜなら、原因は足の使い方(動き方)にあるため、いくら外側から補強しても地面に当たる動作が続けば症状は悪化するだけです。

また、テーピングで足指が動かなくなると、逆に歩行バランスが悪くなり、他の部位に痛みを誘発する可能性もあるのです。
ですので、テーピングを利用するとすれば、単純に地面との衝撃(摩擦)が減るように貼っておけば良いです。


間違った対処法に要注意

ネット検索などで出てくる中には、以下のような方法が紹介されることがありますが、注意が必要です。

  • 足裏アーチを整えるインソールだけに頼る

  • 指のストレッチを過剰に行う

  • マッサージで患部を刺激する

  • タコや皮膚を削ることで解決しようとする

これらの方法は、痛みの原因(中足骨頭への繰り返し負荷)を解決していないため、長期的には逆効果になることがあります。ですので痛みの原因となる根本、つまり動作・歩き方を改善しながら上記を行うと足にとても良い影響を与えます!!


改善のカギは「正しい歩き方」

最も大切なのは、“蹴らない歩き方”を身につけることです。

私たちが無意識に行っている「足の前側で地面を蹴るような歩行動作」を、かかとから着地して重心移動で進むという本来の機能的な歩き方に変えていく必要があります。

そのための簡単な方法が「その場足踏み行進」

  • その場で足踏みをするように、膝を軽く上げてリズムよく歩く

  • 歩くときに「蹴らない」意識を持つ

  • つま先ではなく、かかとから地面につける

  • 前足部で踏み込まない・重心をかけすぎない

こうした歩き方を習慣づけるだけで、地面との衝突が減り、痛みが緩和されるケースが非常に多いです。

痛みを防ぐために

  • 靴は前足部に圧力が集中しない設計のものを選ぶ

  • ヒールが高すぎないもの、つま先が狭くないものを履く

  • 踏み込みを少なくするような「浮き指」対策も検討

  • 自宅で行進歩きのトレーニングをする

まとめ:中足骨骨頭症の改善には「使い方」の見直しが第一歩

中足骨骨頭症は、「聞いたことない」「珍しい病気」と思われがちですが、**現代人の歩き方の癖から起こる“身近な足の障害”**のひとつです。

「テーピング」や「マッサージ」に頼るのではなく、まずは歩き方の見直しが大切です。

もしあなたが…

  • 指の付け根が痛む

  • 足裏にタコができて靴下に穴が開く

  • どこに行っても「原因不明」と言われてしまう

そんな場合は、一度「中足骨骨頭症」の可能性を考えて、正しい使い方=蹴らない歩き方を試してみてください。


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